Enchantress.[gtmn] ページ8
午後6時。
待ち合わせの時間まであと30分もあるのに、何故こんなにも早く来てしまったのだろう。
「がんばれ…俺…」
スマホの内カメで前髪を整えたり、乱れてもないシャツを整えてみたり。
なぜ、俺がこんなにも緊張しているかと言うと
「あれガッチさん早いね？待った？｣
「わ！あ！ううん。今来たとこだよ｣
「ふふ、ほんとかな。手、冷たいよ｣
「ほ、ほんとだって！」
そう、このAちゃんという猛烈に惚れている女の子に告白しようと思っているから。
一見、男ならば守ってあげたくなる可愛らしい女の子だが、時折見せる魔性の女のような眼差しに俺の心は完全に持っていかれている。
「おーいガッチさーん。聞いてるー？｣
「あ、ごめんごめん。ぼーっとしてた」
「もしかして、私の事考えてたり？｣
「えぇ！？なん！え！？｣
「なんてね。じゃあ行こっか！私は今日お魚が食べたいな〜｣
計算なのか、天然なのか
どちらにせよ、この子の前じゃ俺はちっともカッコつかない。
「本当にAちゃんのこと考えてたよ＿＿｣
そう言ったつもりだったが、緊張のしすぎか、声は思っていたよりも小さく夜の街のガヤガヤとした騒音にかき消されてしまった。
また後で言おう、そう思って人混みに紛れそうな彼女の後ろ姿を追いかける。
「ねぇ、なんか私に言いたいことあるんでしょ｣
急に振り返った君は、ネオンの光に照らされながら悪戯をする子どもみたいに笑っていた。
何かを期待しているような瞳の奥には、もう既に俺の気持ちが見透かされているようにも見えた。
周りが不思議なくらいに静かになって、自分の鼓動と君の声しか聞こえない。
「わかってると思うんだけど、俺、Aちゃんのこと…｣
あと二文字のところで、君の冷たい指先と柔らかな髪が頬を掠めた。
「あーあ、また言えなかったね？｣
……やっぱり君は魔性の女だ。
Burst.[uszw]※あいりす様リク→←Full.[rtrt]
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シノノメ。(プロフ) - るも姫さん» リクエストありがとうございました！2人はきっと上手くいくでしょう！！ (2023年4月14日 23時) (
レス) id: d09763f888 (このIDを非表示/違反報告)
るも姫(プロフ) - ありがとうございます最高です！！これからの2人のストーリーが気になるところですね…… (2023年4月14日 23時) (レス) id: d0570e1629 (このIDを非表示/違反報告)
シノノメ。(プロフ) - るも姫さん» 返信遅くなってしまい申し訳ありません！承知致しました！書いてみます！！ (2023年3月12日 2時) (レス) id: d09763f888 (このIDを非表示/違反報告)
るも姫(プロフ) - いつも楽しみに待ってます！わがままだとは思うんですけどあのパフェの話のアナザーストーリーとかあったら見てみたいです← (2023年3月9日 15時) (レス) @page6 id: d0570e1629 (このIDを非表示/違反報告)
シノノメ。(プロフ) - あいりすさん» 喜んでいただけたなら何よりですぅぅぅぅᕦ( ᐙ )ᕤﾔｯﾀﾈ (2023年2月6日 18時) (レス) id: d09763f888 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シノノメ。 | 作成日時：2022年12月25日 2時
