桜よ歌え、舞え、美しく【ぬら孫＊リクオ】特別番外編

＊復讐と樹木子2 ページ33

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リクオside






リ「……遅い…」



鴉天狗「リクオ様、少し落ち着いて…」



リ「わかってるよ。でも…もう日も暮れてきたし……暗くなる前には帰るって…」



鴉天狗「確かにそうですが…やはり何かあったのでは」








Aとハンナが散歩から帰ってこない。



ボクは落ち着かなくて玄関で右に行ったり左に行ったりとウロウロしていた。





やっぱり護衛をつけるんだった。
いらないって言ってたけど万が一にもなるし…









「わん！！」





リ「！ハンナ！？」








ハンナの鳴き声が聞こえた。





ハンナは走ってこっちまで来た。


その後ろには









鴉天狗「な、なんじゃあれは！？」


リ「ネズミか！？いや、それよりハンナ！！」









巨大なネズミがハンナを追いかけていた。







陽はもう閉ざされた。

オレはすぐ変幻してハンナを助けにいく。









リ「ハンナ！！」






鞘から袮々切丸を抜いてネズミを斬った。





ネズミの傷から妖力が抜け、灰になり消えた。







リ「大丈夫か」



「くぅ〜ん…」





よく見ればハンナは怪我をしていた。

酷くはないが、軽い傷ができている。






リ「ハンナ、Aはどうした？一緒じゃねえのか？」




「くぅん…わん！！」







ハンナは走って行った。


止まれば振り返る。





まるでついて来いと言うように。







リ「…何かあったんだな」




鴉天狗「リクオ様！？」


氷「リクオ様！？どちらに行かれるのですか…！？」









氷麗たちの言葉を無視してハンナを追いかけていく。





向かった先は河川敷。









リ「ここでいったい何が…」




「くぅ〜ん…」







ハンナは項垂れた。




すると側には汚れたフリスビーが落ち着いてた。

血の跡のようなものが付いている。









まさか…









リ「……」







氷「リクオ様！」




青「どうなさったんですか！！」









リ「……氷麗、青、みなを集めて出入りの準備をしろ。今すぐだ」





氷「え！？ど、どういうことですか？」







リ「Aが拐われた」



青「お嬢が！？」









おそらく奴らだ。







ネズミの残党がいやがった。









リ「ネズミ狩りを再びはじめるぞ」








待っていろよA。



今助けに行くからな





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