*そうだ海に行こう6 ページ12
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貴女side
貴「あ!あった。…けっこう飛んでいったな…」
「ねえ君!めちゃくちゃ可愛いねー!中学生かな?お兄さん達と遊ぼうぜ」
貴「え…」
何、この状況は…
私はカナちゃんが打ったビーチボールを取りにきただけなのに…知らないお兄さん数人にぐるりと囲まれてしまった。
貴「いや、あの…私友達と来てるので」
「えー?友達いんの?じゃあ尚更一緒に遊ぼうよぉ」
何を言っても聞いてくれる気配はない。
どうしよう…走って逃げる?
「はい、友達のところまで案内して?」
貴「ちょっ、やだ…離してくださいっ」
無理矢理腕を掴まれ、いよいよまずいっ…と思った時だった。
リ「もう、どこまで拾いにいってるの?」
貴「リ、リクオくん…!?」
リクオくんがへらっと笑いながらやってきた。
あれ?いつの間に割り込んできたの?
「あ?んだてめぇ…お呼びじゃねぇんだよ」
「あっちにいってなボクちゃん」
そんなリクオくんをバカにしたように笑うこの人達に不快感を覚えた。
貴「ちょっと、いい加減に…!」
掴まれた腕を無理矢理離させようとした時だった。
リ「あ''?」
「「!?」」
リ「黙って聞いてりゃてめぇら…誰の許可を得てそいつに触れてやがんだ…」
貴「リ、リクオくん…?」
リクオくんがキレた。
さすが任侠一家三代目…凄みのきいた睨みをきかせる。昼のリクオくんも畏ろしい。
リ「そいつが誰の女なのか…みっちり教え込んでやろーか?あ''あ''?」
「「ひぃぃぃぃ!!」」
更に睨みつけるリクオくんに何かを感じとったのか、お兄さん達は震え上がって逃げて行った。
貴「ありがとう…リクオくん」
リ「ほらね?だから女の子だけじゃ危ないって言ったんだ…」
貴「うん、そうだね…あの人達、カナちゃん達のとこまで案内しろって言ってたし…確かに危なかった」
リ「……A、意味わかってないでしょ」
貴「え…?」
リ「あいつらはAをナンパしてたんだよ?」
貴「なん、ぱ…?」
面識ない者に対して、公共の場で会話、遊びに誘う行為のこと?←
貴「へぇ…あれがナンパなんだ。ドラマとか本の中だけかと思ってた…」
リ「(襲われるかもしれなかったのに…この鈍感は)」
貴「?」
ぶつぶつ何か言いながら私の手を引くリクオくん。何だか申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
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黒なっち(プロフ) - リアビーバ-さん» 駄目ではないですよ!人気になりましょう!!これでぬら孫を好きになって小説が増えるといいですね (2018年11月4日 18時) (レス) id: 7cc44f4473 (このIDを非表示/違反報告)
リアビーバ- - 大変厚かましいのですが私の小説を紹介してもらえませんか?駄目だったら言ってください!「ぺコリ」 (2018年11月4日 16時) (レス) id: fa2d4be8dc (このIDを非表示/違反報告)
リアビーバ- - わかりましたっ無理言ってすみません・・・それと小説新しく進行したのでみてくださいっ (2018年11月4日 14時) (レス) id: fa2d4be8dc (このIDを非表示/違反報告)
黒なっち(プロフ) - リアビーバ-さん» ただいま速度制限がかかりもう少しになるかと…いやそろそろ直るはずです (2018年11月4日 14時) (レス) id: 7cc44f4473 (このIDを非表示/違反報告)
リアビーバ- - 読んでくださってありがとうございますっそれとリクエストのほうはもうすこしでできますか? (2018年11月4日 14時) (レス) id: fa2d4be8dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒なっち | 作成日時:2018年7月25日 22時