__鶴姫__2【ツルネ】

80射＊あなたが嫌いです ページ34

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竹早 静弥side





静「……何、言ってるんだ僕」




さっき彼女に放った言葉。

完全な八つ当たりみたいな言葉だ。





ただ羨ましかったんだ。


そして、妬ましかった。





湊の傍に彼女はいた。
一番理解していたのは僕のはずだった。



でも湊は彼女ばかり見ている。





彼女は湊にしか分からない気持ちを、湊は彼女にしか分からない気持ちを知っていた。






彼女は自分より他人を心配していた。



入学して数ヶ月しか一緒にいなかった、赤の他人だった湊を心配した。




優しかったんだ、彼女は。




なのに、彼女は冷たくしたこんな僕を_____








滝「お、なんだまだいたのか？…悪い、驚かせちまったかな？」


静「いえ…」









僕は滝川さんから目を逸らした。









滝「…なぁ、静弥。お前________弓道は好きか？」









静「どういう意味ですか？」





滝「いや、なんていうかな？余計なことかもしれないが、弓引きには迷いはつきものだ。

けど、好きだって気持ちがあれば必ず戻ってこられる。

湊がそうだったみたいに…



それだけ言いたくてな」








戻ってこられる。


湊を弓道の道に戻すのは僕のはずだった。









静「弓道が好きか、ですか…それはわかりません。

ただ僕は…









滝川さん、貴方が嫌いです」









そう滝川さんに吐き捨て、僕は弓道場を出た。





雨が僕を叩きつける。






前から湊が来る。







湊「静弥。もう部活終わっちゃったんだ？まあこの雨だし…」








今の僕に湊の言葉は耳に入ってこなかった。








湊「静弥。傘差さなくて大丈_____」







僕はそのまま湊の横を取り過ぎていった。









湊「せい、や…？」








もう湊に僕は必要ない








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＊夢主に一問一答＊

5.特技は？


貴「特技………神楽舞できます」

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