__鶴姫__2【ツルネ】

79射＊いつもの ページ33

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天気が曇ってきた。







滝「静弥。ちょっと巻藁やってみるか？」



静「……はい」








少し小さめな返事をする静弥。

さっきからこんな調子だ。









滝「左手に力が入っているな。上押しのかけすぎじゃないのか？いつもの静弥らしくないぞ？」





いつもの…静弥






静「いつものつもりですけど」



滝「そうか？力んでいるように見えるけどな」









静「…もういいですか？」




滝「え？」








静「的前に戻っていいですか？」





滝「お、おう」






貴「……」






いつも冷静な静弥には見られないイラだった態度。


それは海斗も気づいていた。







‘‘ザーザー…”







雨が降ってきた。


中止したけど、静弥だけ的前にいる。









みんな解散したけど静弥は制服のまま、また的前に立っていた。





私は静弥に思い切って何があったか話しかけてみることにした。







貴「静弥」



静「……」




貴「何か、あった？」




静「何かって、何？」





貴「県大会予選が終わった後から…様子が変だから」




静「…別に。ほっといてくれないか」


貴「…でも、今日だって_____」








静「_____君にはわからないだろうし、何も知らないだろ」



貴「！」




静「君には関係ない」







冷たい瞳でこちらを見る静弥。







静「……」



貴「…その…そうだね、ごめんなさい。余計だったね」






これ以上いたくなくて、私は静弥から逃げた。









静「……っ」









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＊夢主に一問一答＊

4.趣味は？



貴「琴と笛の演奏。なんか神社の蔵にあったから試しにやったら楽しくなった。習ってたわけじゃないけど独学で学んだ。

笛はお祭りとかでよく吹いてるけで、時々暇な時に吹いてる」

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