72射*まだ、わからないけど___ ページ26
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結果、40射20中。
半分だ。予選に通れるか微妙だった。
いや、大丈夫…きっと大丈夫!!
と、思って様子を見に行ったら、湊達はしゃがみ込んでいた。
暗い雰囲気も感じなかった。
予選…通ったんだ。
森岡「甘酸っぱいのう。まさに青春真っ盛りという感じじゃな」
滝「ええ。ここからきっと良い方向に」
森岡「そうじゃの。…滝川くん、君もな」
滝「!」
貴「……」
良い方向…
海「マサさん!」
七「トミー先生!」
森岡「予選突破、おめでとう諸君!二回戦の射は感動ものじゃったよ。いや本当に素晴らしかった」
海「ありがとうございますっ」
…海斗がすごく嬉しそうなの、初めて見た気がする。この団体戦に出場してから、彼はだんだん変わってきた。
湊「マサさん。俺、自分が落ちに置かれた本当の理由はまだよくわからないけど、でも落ちでよかった。
だから、自然に引けた気がする」
滝「そうか…今はそれでいい」
兄さんは湊の頭に手を置いて撫でて、優しい笑みを浮かべた。
滝「よく頑張ったな、湊」
その笑みに、湊は嬉しそうになる。
滝「海斗も〜!」
海「ちょっ」
湊「A」
貴「ん?」
湊「ありがとう」
貴「?」
湊「Aがあの時俺に言ったこと。確かに俺、一人で勝とうとしたんだ。そのことに気づいた。
一人で勝ったって、なんも意味ないんだ」
貴「そう…力になれたかな、私」
湊「なれたよ」
いったい湊は誰々に勝とうとしたのかはわからない。
落ちになった理由は必ずまだあるんだ。
貴「…頑張ったね、湊。あの時の会と弦音の音、綺麗だった」
私も湊の頭に手を置いて撫でた。
湊「っ///…ありがとう。まだまだ…だけどな」
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愁「……」
遠くから桐先がこちらを観ているなんて誰も気づかなかった。
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黒なっち(プロフ) - うさぎ。さん» あ…本当っすね…やだお恥ずかしい\(//∇//)\ありがとうございます!!!直してきまーす (2023年2月26日 15時) (レス) id: da9851d8b5 (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ。(プロフ) - 作品とても素敵です!!夢主ちゃん可愛くて大好きです!!そこで、一つ気になったのですが、65射で「気よう」と何度も出てくるのですが、恐らく「気負う(きおう)」かと思われます。突然の指摘すみません。これからもずっと読ませていただきます!!! (2023年2月26日 14時) (レス) @page19 id: 3584ffefb8 (このIDを非表示/違反報告)
黒なっち(プロフ) - マイさん» 何ヶ月も更新してなくて本当に申し訳ないです。そしてありがとうございます!! (2019年12月1日 11時) (レス) id: 29eca2b325 (このIDを非表示/違反報告)
マイ(プロフ) - この前初めから見直させていただきましたがやはり面白くて素晴らしいと思います!今日のツルネを見た後更新されているのに気付き大興奮です。更新楽しみにしてます!長文失礼いたしました。 (2019年12月1日 4時) (レス) id: 4011e0822b (このIDを非表示/違反報告)
黒なっち(プロフ) - 何でも屋さん» 好み!?ありがとうございます!!! (2019年5月16日 13時) (レス) id: 29eca2b325 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒なっち | 作成日時:2019年4月14日 2時