検索窓
今日:11 hit、昨日:19 hit、合計:196,748 hit

20射*消えないで ページ22





日曜日



その夜、私は袴を着た。








湊「滝川さん…?」



貴「!鳴宮くん…?」




湊「なんでここに…」



貴「…入る?」


湊「えっ」



貴「兄さんに会いに来たんでしょ?入りなよ」








私は道場の扉を開けて鳴宮くんを招き入れる。






貴「兄さん、鳴宮くん来たよ」



滝「お。よお!」





すると鳴宮くんはギリ粉入れを兄さんに差し出した。





湊「これ、勝手に持って帰ってたみたいなんだ」



滝「ああ、湊にやるよ。もう使わないし」



貴・湊「!」





滝「それよりちょうどいいところに来たな。



あと一手で一万射だ」







貴「……」









鳴宮 湊side






マサさんの言葉を思い出す。





『俺は湊のリアルに存在しない人間だ』







滝川さんが俺の隣に座る。


膝に置かれた手は握りしめていた。






もしかして…滝川さんも_____消えないでって思っている?






矢があと一本。



あれを引いたらマサさんは…







マサさんは!!!









湊「ま、待って!消えないで!」




貴「!」






俺は駆け出してマサさんの胸に飛び込むようにしがみついた。






湊「俺マサさんの射が好きなんだ!もっともっと見ていたい!やっと見つけたんだ!

だから…

だから消えないで!」









貴「…鳴宮くん?」





滝「湊、お前…何を考えている?」




貴「消えないでって…何が?」








湊「はい?」









なんと俺は…勘違いをしていた。






滝「あははははははは!!」

貴「ぷっ…くく」










湊「…(°///°)」





亡くなったのはマサさんではなくまっく別の人。




マサさんはお腹を抱えて笑いだした。
おかしくって仕方ないといった笑い方だ。


滝川さんも手に口元を隠しながら笑いだす。





21射*戻る→←19射*言えなかった



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (57 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
262人がお気に入り
設定タグ:ツルネ , 鳴宮湊 , 藤原愁
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

黒なっち(プロフ) - ウミソラさん» ヽ(;▽;) (2019年4月14日 2時) (レス) id: 29eca2b325 (このIDを非表示/違反報告)
黒なっち(プロフ) - 鈴木美貴さん» ありがとうございます!!(o^^o) (2019年4月13日 17時) (レス) id: 29eca2b325 (このIDを非表示/違反報告)
ウミソラ(プロフ) - 黒なっちさん» 全然構いません!!!今後も更新楽しみにしています!!! (2019年4月13日 17時) (レス) id: f06a1e9de4 (このIDを非表示/違反報告)
黒なっち(プロフ) - ウミソラさん» 返信遅れて申し訳ありません!!!ありがとうございます!!! (2019年4月13日 17時) (レス) id: 29eca2b325 (このIDを非表示/違反報告)
鈴木美貴(プロフ) - 続編も楽しみに待ってます。更新頑張って下さい。 (2019年4月13日 17時) (レス) id: 0740551230 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:黒なっち | 作成日時:2019年2月20日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。