私と〇〇できないくせに！【伊黒小芭内】 (ページ6)

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なんなわけ？みんなして私が小芭内のこと好きだとかなんだとか……。

言っておくけど、私今彼氏に振られて傷心中なの！そんな簡単にあんな口の悪い幼なじみにころっといったりしないわけ。

例え体の過ちがあってもね！！

「お前、伊黒と何があった」

「なっななななにもないよ？」

席に座ってまだ注文も届いていない間に切り出してくるものだから、本当に心臓がまろびでちゃう。

自分でも嘘つくの下手すぎてびっくり。

「嘘をつくな、顔に出ている」

「そそそそんな…」

「声にも」

やめてそんな目で見ないで。
不審者じゃないのよ。

「よくないことなのか？」

「うわぁん心配してくれるの凄く嬉しいけどすごいよくない、よくないどころじゃないよ…。あ、それ自体はある意味すっごいよかったんだけど」

何言ってんの私。

全然意味がわからない、という顔をしている義勇。

絶対言わない方がいいのはわかってるんだけど、このままじゃバレるのも時間の問題だよね。

「ねぇ、絶対引かない？」

「程度による」

程度によったら引かれる未来しか見えねぇ。

いや、大丈夫。義勇は多分ドン引きしても顔に出さない人だから。うん、大丈夫大丈夫。

「ほんとに……ひかないでね…？」

「わかった」

義勇が無表情のまま頷いた。

「私、小芭内とさぁ、致しちゃったのよね」

「………よかったな」

「すっごい間があったけど大丈夫？」

「いや、大丈夫、よかった、のだと思う」

カタコトすぎるだろ。
動揺がカンストした時は声に出んのね、なるほど。

そんなことよりどの辺がよかったの？

「それで……」と義勇が話を掘り下げようとした所でチャーハンとラーメンが届いた。

「わぁぁああっ、おいしそう！」

「……お前は本当に表情がコロコロ変わるな」

「えっそう？」

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