やめてったら / フロイド (ページ38)

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ある日

午前の授業が終わって

フロイドとモストロラウンジに来ていた

私のために昼食を作ってくれるらしい

隣でご機嫌のフロイド

・

最近いくつか思うことがある

ひとつは

前までのフロイドと雰囲気が少し違うこと

あれほど自由で奔放だったフロイドが

最近は少し落ち着いた様子でいる

オクタヴィネルの寮生に案内された席に着くと

｢ダンゴちゃん、どーぞ｣

そういって私の椅子を引くフロイド

細かなエスコートまで完璧になっていた

｢なににすんの～？｣

｢どうしよう … 、オススメはある？｣

｢キノコ以外！！｣

｢ … ｣

悩んだ末にオシャレなパスタを選ぶ

おっけー！と得意気に奥に入っていくフロイドを見て

ため息をついた

もうひとつの気になること

" 小エビちゃん "

最近フロイドは私につきっきりで会っていないようだった

私はまだ姿を見たことすら無い

どんな子なのか気になるけど

惨めな思いもしたくないと思ってしまう

・

・

｢おっ！！Aじゃんっ｣

・

｢っ｣

急に呼ばれた名前に驚く

聞いたことのあるフレンドリーで弾んでいる声

・

・

｢ … エースくん！｣