23 ページ24
食堂につく
｢ … 焼肉パン？ ｣
エペルくんが手に持っていた大きめのパンを見ると
可愛らしい見た目に反して豪快な食べ物
｢ … っ ｣
｢ … 好きなの？ ｣
こく、と頷くエペルくん
ヴィルさんには秘密ですよ、といって頬張る
｢ … うんま ｣
｢ … ふは ｣
ヴィルさんに教わった丁寧語がすっかり抜けている
｢ … 美味しい？ ｣
｢ … 美味しい ｣
｢ そっかー ｣
･
･
｢ … お腹、空いてますか ｣
｢ え？ ｣
｢ … 食べたそうに、見てました ｣
そういってパンをこちらへ向けた
｢ … いいの？ ｣
｢ どうぞ、 ｣
いただきます、と差し出されたパンに噛み付く
｢ … んん、美味しい … ！ ｣
想像以上の美味さ
感動して顔が緩んでいく
｢ … っ ｣
｢ … お肉と合うんだねぇ ｣
｢ … ｣
｢ … エペルくん？ ｣
声をかけても反応してくれないので横を見ると
エペルくんが耳を赤く染めて固まっていた
｢ … ？ ｣
｢ … あ、すみませ ｣
パンを持ってあたふたしている
… ん？
…
… あ、
…
… 関節、キス … ！？
･
｢ っえと、！ごめ … ｣
口をつけた部分をちぎろうと慌ててパンに手を伸ばす
と、
｢ … え ｣
既に口にパンを運んでいたエペルくんが
｢ … 美味しい、ですよ ｣
｢ … っ！ ｣
顔を赤らめて微笑んだ
いつものオドオドした可愛いエペルくんからは
想像できないくらいの色っぽい顔
… なに、して …
透き通った硝子の様な瞳にジッと見つめられて、
顔が熱くなっていく
･
･
そのとき
後ろから恐ろしい気配を感じた
･
・
｢ ねー
ダンゴちゃんさ〜、ナニしてんの？ ｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1703人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：祥乃 | 作成日時：2020年4月22日 22時
