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「 … 怖かった 」



へなへなとベンチに座り込む




いやー、ホントそれ … と、すぐ後ろで声がした




「 … サンキューな!マジで助かりましたっ 」




ひょこっと出てきたエースくん




「 … ってか、いきなりなんだけどっ!
' ナイトレイブンカレッジ史上初の女子生徒 ' って
アナタのことっすよね!! 」




目をキラキラさせて、見つめてくる





ホントいきなりだな





「 … 多分 」





「 噂聞いて探してたんすけど、やっと今見つけたーって感じで! 」





「 … うん 」





「 ' 史上初 ' とかかっけー … 憧れる!」





「 … いや、そんな大したことじゃ 」





「 大したことあるって!!噂聞いてからずっと気になってたんすから!」





敬語がヘタすぎるエースくん





途中で抜けちゃってるし





「 … 敬語、ムリして使わなくていいよ 」





「 っりょーかい!!んじゃ、フツーにはなすわっ 」





すぐに外せるところもすごいけど





「 … フレンドリー 」





「 っえ、そー?フツーじゃね 」





「 … そうかな 」





「 憧れてた学校での生活だし、やっぱ楽しみてーじゃん? 」





「 いいね、なんか 」





「 っていっても、変なヤツしかいねーけどなー … 」





「 … 変なヤツ? 」





エースくんは変な上下関係とか気にせず楽しそうに話を聞かせてくれた





外面を気にするなんちゃって優等生くんと





食い意地ばっかの生意気ダヌキ





肝心の魔法も使えないおかしな新入生くんとか。





「 今度またAに紹介する!その3人 … いや2人と1匹 … ? 」





「 うん 」





「 んじゃ、そろそろ戻る!知らないフリしてくれてサンキュー、助かったわ! 」





中に入って行こうとするエースくん





「 … ありがとう、! 話してくれて 」





「 … 礼なんかいらねーいらねー、それにもー友達みてーなもんっしょ!!」





キラキラスマイルで言ってくれたエースくん





「 … そっか、よろしくね、エースくん 」





友達





なんだか嬉しくて笑顔が零れた





「 … おう!! 」
































エースくんの頬が赤く染まっていたことは知らない

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作者名:祥乃 | 作成日時:2020年4月22日 22時

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