二次試験とイルミ ページ7
二次試験はなんとも簡単、料理だった。
豚の丸焼きは書くまでもなく簡単だった。
問題はスシ、という料理
「焼くだけなら私も出来るけど包丁使うってなるとゴミみたいな料理しか作れないんだよねー…どーしよっかなあ」
そもそも何の具材を使うのかすら分からないとくると、もうこれは試験官殺って帰るしかなくない？
はぁ、と溜息をつくとどこからか「魚ァ！？！」と声が聞こえ、そのコンマ1秒「声がでかい！川とか池とかあるだろーが！！！」とツッコミが聞こえた
「魚かぁ…よし…！！」
ここに来る途中、近くに川を見つけたからそこに行けば魚居るよね〜！
それにしても川魚でいいのかな？
川につき、服が濡れないように上は脱ぎ、袖無インナーになり、足は太ももの付け根までたくしあげる
男が見たら性が爆発しそうな格好だが生憎受験生ほ人っ子一人見つからない。
「よーし、魚いっちょ取りますか！」
「ねぇ。」
「ﾌﾞｯｯ!?!」
突然後ろから声が聞こえて間合いを取り、急いで臨戦態勢に入る。
誰もいないと思ってたのに！
「ちょっと、何Aの癖に臨戦態勢に入ってるの？俺だよ俺。」
「えっ、…あ！イルミ！」
手に無数の針を持ち、や。と相変わらずの無表情で挨拶する彼に抱きつく
「相変わらずスキンシップ激しくない？」
「そう？…ってそれよりいつ来たの？受験生探したけどイルミみたいな人居なかったよ？」
「あぁ、変装してるからね。ギタラクルって名前だから、2人の時以外イルミって呼ばないでね？キルにバレちゃう」
そういえば私キルアにイルミ居ないから大丈夫だよみたいなこと言った気がする…うっわ気まずい…
「ねぇ、いつまでくっ付いてるの？」
「あっごめん」
「今のAの格好、結構クるよ。俺だって男なんだからそんな格好で無闇に男に近付かないこと。」
いいね？と圧をかける。
普段、家族以外の人間、ましてや女に大して気にかけ、忠告をするなんてキルアが見たらなんていうだろうか。
きっと「うげーっキモチワリー！兄貴らしくねぇ！」と言うんだろう。
「はいはいごめんて。それより魚捕まえよ」
イルミの忠告も適当にしか聞いておらず川に入り魚を捕まえるAをじっと見つめる
水に濡れた髪と、湿った唇に無防備に晒された足とインナーしか着ていない上半身
イルミとAしか居らず、静かな時間が流れる
少し男としての欲が出そうになったが、すぐに気を紛らわし魚を捕まえることに専念した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 553人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「愛され」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
す ズ き(プロフ) - つららちゃんさん» わああコメントありがとうございます！；；とても励みになります！；； (2020年4月6日 14時) (
レス) id: 36b5b17df9 (このIDを非表示/違反報告)
つららちゃん(プロフ) - イルミ(T . T)すごく面白いです！こんな素敵な作品をありがとうございます(T . T) (2020年4月6日 5時) (レス) id: 74f4862074 (このIDを非表示/違反報告)
ミウ(プロフ) - 更新待ってました〜！ゴン可愛いです(*ﾟ▽ﾟ*) (2018年12月8日 13時) (レス) id: 88cce883b3 (このIDを非表示/違反報告)
す ズ き(プロフ) - ＊エアメル＊さん» エアメルさん〜；!!応援は嬉し過ぎますありがとうございます； (2018年8月26日 21時) (レス) id: 36b5b17df9 (このIDを非表示/違反報告)
＊エアメル＊(プロフ) - ま、まままさか返信してもらえるなんて...！！ありがとうございます！応援してます！ (2018年8月25日 11時) (レス) id: c3939000f9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：す ズ き | 作成日時：2018年4月9日 16時
