昔話と夜 ページ39
｢でも懐かしいよね、あの頃はマチもパクも垢抜けてなくて、フェイタンなんて片目隠れててさ。ウボォーとかヤバくない？なんでアフロだったの？｣
｢ハハ、たしかにウボォーはアフロだったな。｣
｢流星街、懐かしいなぁ……｣
｢行くか？｣
｢ううん、そんな易々と行く所じゃない気がするし、｣
｢そうか…彼処は俺にとって思い出ありすぎる。大切な場所だ｣
｢へぇ、思い出？｣
｢あァ、産まれ育ち物心つく前からゴミと共に生き、アイツらに出会い、そして突然お前が現れた。色んな物を見た。経験した。学んだ、出会った。
俺にとって、大切な場所さ｣
｢フフ、私もクロロ達も、場所は違えど貧困だった事には変わりないからね、似たような人生だよね。｣
｢まあ、そうだな、と言ってもお前達の過去は中々聞いた事がない……聞いてもいいか？｣
｢うん、全然良いよ。｣
夜が深くなって、暗い深海の様な色が空を覆う
私は、ヒソカとの過去を話した
￣￣￣￣￣￣￣￣
私とヒソカは、地区、とは言え無いけど
大まかに分類された所に家とも言えない所に住んでいた。
ご近所さんって奴、だね。
三、四歳の頃には顔見知りって感じで
ヒソカの家は貧乏で、母親は…居たんだっけな？
覚えてないけどずっとガム食ってたよ、アイツは
私の家は、もう家とも言えなくて、
親、って存在も居なかった。多分、乳飲み子の時は居たけど物心つく前にはもう居なかった。
死なすのも惜しいけど育てるのもキツいから
母乳が必要な間だけはって事だったのかな。
私にも一応母親は居たんだけど、顔も覚えてなければ名前も声も知らないし生きてるのかも知らない
興味も無いし。
ヒソカはお互い似たような年齢だったから良く遊んでた。ガムもくれたよ。
その日暮らしのギリギリで、人を殺める事もなんの抵抗も無かった
それが普通だったから。
そんな生活を繰り返していく内に段々大人になってって、
そこそこ強くなった位には、ヒソカと毎日死ぬ一歩手前の手合わせしてた。
多分私達は天才的な格闘技術持ってたんだと思う
それまで負けた事なかったし。
14になって、
街へ行って 夜を歩いて 男を騙して金を取って
色恋営業はしなかったよ、誰にでも股開くほど落ちぶれては居なかったし。
何よりヒソカに固く禁止されてたしね
自分は沢山してた癖に。
念を覚えたのは…12の頃かな？なんかマフィアの相手に念使いが居て、それでぶん殴られて生死さ迷ったの。それでこれ。
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す ズ き(プロフ) - つららちゃんさん» わああコメントありがとうございます！；；とても励みになります！；； (2020年4月6日 14時) (
レス) id: 36b5b17df9 (このIDを非表示/違反報告)
つららちゃん(プロフ) - イルミ(T . T)すごく面白いです！こんな素敵な作品をありがとうございます(T . T) (2020年4月6日 5時) (レス) id: 74f4862074 (このIDを非表示/違反報告)
ミウ(プロフ) - 更新待ってました〜！ゴン可愛いです(*ﾟ▽ﾟ*) (2018年12月8日 13時) (レス) id: 88cce883b3 (このIDを非表示/違反報告)
す ズ き(プロフ) - ＊エアメル＊さん» エアメルさん〜；!!応援は嬉し過ぎますありがとうございます； (2018年8月26日 21時) (レス) id: 36b5b17df9 (このIDを非表示/違反報告)
＊エアメル＊(プロフ) - ま、まままさか返信してもらえるなんて...！！ありがとうございます！応援してます！ (2018年8月25日 11時) (レス) id: c3939000f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：す ズ き | 作成日時：2018年4月9日 16時
