仲間V.S.師匠 2 ページ37
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「おい、ここどっちに曲がる…ってペラ？」
ペラの方を振り返ると、ペラは俯いて俺のちょっと後ろを歩いていた。
さっきまで並んで歩いていたのに。
「おいペラ、どうした？」
そばに寄って顔をのぞきこもうとすると、突然ペラの体が俺の方に傾いた。
「うわっ、おい、ペラ！」
慌てて抱きとめると、ぐったりとして返事をしなかった。
「ペラ、おい、しっかりしろ！すぐ日陰に…」
キョロキョロとあたりを見回すけど、周りは住宅街。休めそうな場所なんてなかった。
「くそ、いっそ知らない人ん家に…」
ペラをおぶっていざ近くの家のインターホンを押そうとすると、前から見知った顔の奴が向かってきた。
「！お前…片山？なんでここに…ってアーヤ？！」
「美門だよな、悪い、近くに休める場所ないか？日陰に移動しないと…」
美門は頷いて、こっち、と指差して自転車を押して先頭を歩いた。
なるべく振動を与えないよう、ゆっくり歩く。
背中から感じるペラの体温は火傷しそうなくらい熱かった。
「あの奥の大きな木近くに屋根のついたベンチがある」
そう言って振り向き、ちょっとペラを見る。
「なんでお前ら一緒にいたのか聞きたいけど、今は急ごう。アーヤ優先だ」
ゆっくりベンチにペラを寝かせる。
ベンチは風が通り、先ほどまでのアスファルトの上よりはるかに涼しかった。
「上杉に何が必要か聞いてみる。あと病院…この近くの病院…」
「さっき俺がいった病院なら、そこそこ近いけど、その辺りは親に任せた方が良んじゃね？」
美門は短く ん、と返事をしてペラのそばに寄った。
「美門、お前この辺りに住んでんの？」
「違う。今日は一緒に勉強しようと思って家まで向かってただけ」
そう答えながら自分の鞄を漁り、タオルを取り出してペラの頭の下に敷いた。
ピコン通知の音が鳴る
「返事だ、…飲み物、何だ？」
そう言ってペラの鞄から水筒を取り出し蓋を開けて顔に近づける。
「紅茶…俺、近くのコンビニで飲み物買ってくる。すぐ戻る」
そう言って立ち上がり、よろしくねとだけ言って立ち去っていった。
「よろしくって…どうすれば…」
そうぼやくと、ペラが小さく呻いた。
「…ん…ゆう…ひ、」
「ペラ？！おいお前、大丈夫かよ…」
ペラはちょっと目を開けてこっちを見た。
「ごめん…迷惑かけちゃって…」
「はあ？気にすんなよ、いいから休…
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ももこ(プロフ) - りさん» り さんコメントありがとうございます！最近あまりここに来ないので完結してるやつ公開しますね！ (2020年6月14日 20時) (
レス) id: 76860029bd (このIDを非表示/違反報告)
り(プロフ) - 短編集めとても面白かったです！ももこさんが良ければ他の作品も是非公開していただきたいです！ (2020年5月14日 16時) (レス) id: c14adf3578 (このIDを非表示/違反報告)
ももこ(プロフ) - 五一ミリアさん» ありがとうございます！本当に嬉しいです……！秘密会議！は合作の話し合いの場で、未定はまだ何も書いていないんです(;_;)ハロウィンのやつ公開させてもらいますね！ (2018年3月18日 20時) (レス) id: 9ec7cb08ca (このIDを非表示/違反報告)
五一ミリア - すみません『秘密会議！』と『Halloween*SweetNight』と『未定』のパスワード教えてください。 私ももこさんと作品もっと読みたいです。 (浜田組が読みたいです。) (2018年3月4日 0時) (レス) id: 60e64b8716 (このIDを非表示/違反報告)
五一ミリア - ももこさん尊敬します。私は、探偵チームKZのファンです！短編集めを今日読んだのですが…ハマってしまいももこさんの作品すべて今日一日で拝読させていただきました。私は、まだまだ未熟ものですが、ももこさんの作品は、素晴らしいものだと思います。 (2018年3月4日 0時) (レス) id: 60e64b8716 (このIDを非表示/違反報告)
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