手の鳴る方へ (ページ40)

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episode 39 ページ40

ローside

Aのことを話すイッカクはとても悲しそうだった。
この船で唯一の女の仲間であった2人だから
きっと俺たち男じゃ分からないこともあいつらは分かってたり、共通したりするものがあったはずで。

シャ「.......俺も、イッカクも、皆も。
Aが助けて。って言ったら助けるだろ
当たり前のことなんだ
それがなんで居なくなることに繋がるか俺は分からねぇ。」

ペン「俺さ、Aじゃないから本当のことは分からないけど。
Aも俺らのことが大好きで大事だったからこそ頼れなかったんじゃないかと思う。」

シャ「は？」

ロ「おい、シャチ
例えばだが、お前の元に俺たちハートの海賊団に恨みを持つ奴が宣戦布告をしに来たとする。
明日の朝お前らを襲う。と
お前、どうする？」

シャ「んなもん決まってるじゃないですか
戦いにいきますよ！」

ロ「俺たち連れてか」

シャ「いや、宣戦布告は俺にされたので俺だけで乗り込みますね.......ぁ、」

ロ「.......そういうことだ。」

危ない目にあわせるわけにはいかなかった。
大好きで大事だったからこそ助けを求めるわけにはいかなかった。

そういうことだろ、A

べ「.......でも、頼って欲しかったなぁ、」

ロ「そうだな.......Aが今いる場所さえ掴めればなんとかなるんだが。」

居場所が分からないまま行動しても何も出来ない。

「はっはっはっ！.......やはり逃げられたか！
さすがAだ！」

ロ「あぁ？」

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