両片オモイ【すとぷり】

22話目 ページ23

憂鬱な授業を受け、日直の仕事をしている時に

事件は起こった


ザーーーーー


放課後、私しかいない教室に鳴り響く雨音。

まじ？


日直の仕事が終え、

校門に向かう頃には大雨になっていた


バス停までは、だいたい歩いて15分くらい…

走れば10分かな…



私は駆け出した








はぁはぁ…はぁ…


走りきれるわけなかったー！！！

私は閉まっているお店のヤードで雨宿りをした

私はサマーベストを脱いで、絞る

水がすごい…

止みそうにないな。

私が空を見て肩を落としていると、声をかけられた



ジ｢Aちゃん、走るの早いな…｣

『え？』

振り返るとジェルくんがいた


ジ｢傘、無いんやったら言ってくれたらよかったのに｣

『まだ残ってたの？』

ジ｢補習…｣

聞かない方が良かったやつだ


ジェルくんと話しながら私が体を拭いていると

ジェルくんがはっとした声をだして、目を手で覆い隠した


？

ジ｢そのままやったら恥ずかしいよな、ごめん、気が付かんくて、これきて！｣

ジェルくんは、自分のサマーセーターを脱いで

私に渡してくれた

ジ｢今日汗かいてないから、臭くないと思う｣

顔面が真っ赤なジェルくん…

なにを？

自分の服装を見ると、自分でも変な声が出た

し、下着が透けてる…


『お見苦しいものを…ごめんね』

私は、ジェルくんのサマーセーターを着る


ジ｢かさ、1本しかないから、送ってくわ｣


どこまで紳士なんですか？！


何度も断ったけれど結局

ジェルくんは家まで送ってくれた








『ただいまー』

家に帰ると、おひさしぶりにさところコンビが来ていた


さ｢あれ？さっき裕也がAちゃんを迎えに行ったよ？｣

まじすか

こ｢ずぶ濡れじゃん！｣

後ろから、タオルを持ったころんくんが来てくれ

タオルを渡してくれた


『ありが｢なんか、ジェルくんの匂いする…｣』

ころんくんが顔を険しそうにして言う

犬ですか？


『ジェルくんに借りたの』


その一言で、ころんくんはぎょっとした顔をした


こ「すぐ脱いで！」


はい？？

こ「そんなのすぐ脱いで！だめ！」

流石にここでは脱げない…

私は2人の壁を乗り越えて、部屋に行き服を着替えた


さ「お風呂入らないの？」


入りたいです…

2人が来てるのに入るのは、いろんな意味で不安なんだわ

『後で入るよ、それより久しぶりにきたんだしゲームしよ！』


私は、2人とゲームをした

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