両片オモイ【すとぷり】

23話目 ページ24

ヘックシュ！！


はい、風邪引きました

熱は38.2°…まぁまぁ高い


昨日、2人がいたからってすぐにお風呂入らなかったからだ…


母「Aー、入るわよ」

『だめ！！！』

今日は久しぶりの休日。

お母さんには少しでも休んでほしいし、うつしたら悪い

母「お母さん強いから、風邪なんてうつらないよ」

と言いながら、部屋に入ってきた

聞いた意味でしょ…


母「食べられそう？」

お母さんがおかゆを持ってきてくれた

『ありがとう、でもうつるから！』

私はおかゆを受け取り、すぐにお母さんを追い出した



兄「大丈夫かー？」

お兄ちゃんがおこげを連れてドアから顔を出す

『入ってきちゃだめだよ』

喋るのもしんどくなってきた…


気がつけば、私は寝てしまっていた





目が覚めると、14時を指していた

リビングに降りると、話し声が聞こえた


目を擦りながら入ると、ころんくんがいた


『ころんくん？！』

お母さんところんくんが…仲良く話している

お兄ちゃんはゲームか


母「あら、A起きたのね。体調はどう？」


『げ、元気です』

そんな普通に話してきてますけどね、

あなたの隣にいる人が気になるんです


私は不審に思いながら、ソファに横になる


まだ頭が痛い


こ「だーから、昨日風呂はいれって言ったじゃん」


ころんくんが優しい笑顔で私を見つめる

『なんでいるの』

こ「裕也に、ノートを返しにきた」

『移しちゃうから、部屋戻るね』


私は重い体を起き上げ、部屋に行こうとする


が、手首を引っ張られソファに巻き戻し


こ「いいよ、移して」


ころんくんは悪戯に笑った

くっ、うかつにもかっこいい


『ころんくんに、じゃなくて、お母さんとお兄ちゃんに移さないためだから！』

こ「ツンデレじゃん笑」

『早く帰りなよ』

こ「妹ちゃんが寂しそうだから、もう少しいてあげる」

『そんな事ないので大丈夫です』


さっきまでしんどくて、なにも考えたくないと思っていたけれど、

ころんくんと話すのは、全然しんどいと感じない


お母さんとお兄ちゃんがニマニマしながら

こちらを見ていることに気がつく


『何の目…』

兄「ころんにAはもったいない」

母「あらそう？お似合いじゃない？」


こ「顔を真っ赤ですけど？」


『と、いってるころんくんも赤いよ』


期待のしすぎはいけない

これって、期待してもいいって事なのかな。

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