【小説版】戦争高等学校 (ページ3)

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3戦目、鳥谷(眞優希) ページ3

「特別授業道徳を開始します。
生徒の皆さんは準備を始めてください。
15分後から開始します」

そうアナウンスで流れた。

「道徳だって～...眞優希、行こ？」

「んー」

双子のきょうだいの渚に言われ、
やっと動こうとする。

「どうする？今日もペアでやる？」

「ん...援護頼む」

「わかった」

溜まり場にしている第2会議室を出て、
闘技場へ歩き出す。

「右目隠れてるぞ。
...見せないのか？」

「いーの...眞優希だって、前髪長いじゃん」

「俺はいいんだよ」

「変なの」

闘技場まで少し距離があるため、
歩くのが疲れる。
あと少しで、
俺の大好きな戦争が始まる。

「じゃ、戦闘用に着替えてくるから...
何時もの場所で」

「わかった。眞優希またね」

「んー...」

戦闘用の服に着替え、
いつもの渚との待ち合わせの場所に行く。
大きな木の前が、俺と渚の待ち合わせ場所だ。

「...よし...んじゃ、行くぞ渚」

「スイッチ入ったね眞優希...」

「まぁな...俺の1番好きな時間だからな」

ガサッ

後ろから敵の白チームが出てきた。
俺は何もしない。
渚が倒すから。

「君、弱いね」

「もっと上手くやれよ」

渚が背負い投げをして、俺の前にそいつが来た。

「お前マジで雑魚。渚の方が強いじゃん
...じゃーな」

パンッ

乾いたオートマチックピストルの音が響く。
頭から血を流しているやつは、
もう動かなくなっていた。

「眞優希、そいつこれで15回目だよ。
...次行こー」

「んー」

殺したそいつを置いて歩く。
次の敵が出たら、俺が一発で決める。

「渚、何時もの場所行こう。
何時も道理渚は木の上で頼む」

「わかった～...」

何時も使っているデカイ木のある、
少し開けた場所に来た。
ここは俺と渚の戦闘場所。

「そろそろ俺楽しませてくれるやつ、
出てこねーかなー」

「眞優希、それは流石に無いんじゃない？
だって、眞優希死んだことないじゃん」

「それなら渚だって...」

「私は眞優希と闘った時に一回死んだし」

「だったな...」

「眞優希は、
Sクラス自慢のノーミスさんの1人だしね」

「それやめろ」

「だってそうじゃない...
近距離戦、接近戦の“紅き舞の王子”さん？」

「渚もだろ？
遠距離戦の“絶命の姫”さん？」

そんな会話をしながらまた敵を倒していく。
顔には血がつき、
周りには死んだやつが転がっている。

俺と渚の戦闘場は1番人が通る場所だ。
人が通る分、狙われる回数が多いい。

俺と渚はこの場所でノーミスのまま3年間過す。