◇ ″君の虜． (ページ3)

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“ ｼｮﾆﾁ ” ページ3

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◆Your side

翌日、私は指定された時間の10分前にBARへと着いた。

「今日から、宜しくお願いします！」

『宜しくね、Aちゃん♪
俺は藤ヶ谷太輔っていうから好きなようによんでね？
あ、一応マスターしてます、笑』

ここのBARに勤めているスタッフは、ほとんど女の人ばかり。

あまり男の人と話すことが得意じゃない私にとっては好都合だった。

でも、マスターは男性の方だった…

．

後々、気になって話を聞くと

過去に、酔っ払った男性が暴れ回り、スタッフが軽傷だが被害を受けるという事件が起きたらしい…

その事件が起きた後、1人でも男の人がいた方が安全だという意見があって、マスターには男性が採用されるようになったんだとか。

．

仕事内容も何も知らない私は、マスターの藤ヶ谷さんから説明を受ける。

聞いた内容を軽く説明すると… ＿＿＿＿＿＿＿

・このBARは、18時～朝方まで開いていて、昼間は閉まっている

・私たちスタッフの仕事内容は主に、来られたお客様の接客をすること

・常連客の方は優先席に座ることが出来て、自分の好きなスタッフを、あらかじめ予約出来る

・私たちとお客様内の恋愛は、特に禁止されていないが、BARの店内では “働くスタッフとお客様”という関係を崩してはならない

・私たちスタッフは、月の売り上げによって時給が変わる

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などなど…… 、

『他の規則は随時伝えるから、とりあえずこれに着替えて？』

「あ、……はい！」

着替えを受け取ると、奥のスタッフルームに案内された。