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1.数値に縛られる生活 ページ3

•【NOside】






犯罪計数と言う数値があるこの時代。遙か昔とは違い、計数が心を写しだしているようなもの。






犯罪に手を染めた者やその傾向がある者、そして多くのストレスを抱え過ぎた者は、百と言う基準値を越すと、強制連行。





別名ストレス計数という。





心のストレスが数値化され、便利な時代とはなったが、その反面数値に縛られ生活しているようなものだ。





それもそうだ、強制連行された人物は、隔離施設に行く事となるのだ。犯罪を起こしていたり、起こしそうになった場合そのまま牢屋に入る事になる。





逃げる者は危険者としてその場で抹殺。何もしてなくても、反逆者と見なしその場での執行が赦される。





選択権では、限り無く狭き門の執行官は選ばれた者だけ。それも、監視官からの推薦状や色々な書類が必要となるので、本当に狭き門だ。





ストレス社会という中で、ストレスに浸食される者は直ぐに、心の状態が危険になる。極限の状態になればの話だ。





従わなければ、電流が流れる拳銃で、撃たれてしまうのが特徴だろう。





取り締まる事を赦されてる、特別取締課。境界線歩きながら犯罪者達と戦う人々だ。











「撃ち方用意」





真面目な男教官の声が響き渡り、一斉に十人程が目標パネル目の前にして拳銃を構えた。





射撃訓練の為、ヘッドホンにゴーグルをした人物達は、男の「始め」という声で撃ち始める。





銃声が幾つも響き渡たり、目標パネルは撃ち抜かれていく。





「撃ち方やめ!」





射撃訓練が終わり射撃準備室に移った人間らは、男が見ていた結果を待っているかのように射撃訓練場を見ていた。





そうして、終わりを告げた射撃訓練。





「結果だが、前より成長はしたようだ。点数は上がってるな」





安堵の表情を浮かべる人々。すると、後ろのドアが開いて、そちらの方を向く。





「そろそろ使ってもいいですか?」





現れたのは京獄A。組織の中では有名な人物である。





「今終わりましたので」





明らかに年は上の筈だが、男はAに敬語を使っていた。





「どうも」





Aは射撃準備室に入ってきて、その後ろを付いて来る少年二人。訓練用の服はおろしたてなのか、クリーニングの線が入った服を着ている。





童顔で栗色の髪色をした少年と、オレンジ色の髪色で笑顔を浮かべる少年は、他の人物の訓練成績を見て口を開いた。

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作者名:朔弥 | 作成日時:2017年3月29日 15時

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