7.位置は真反対となる ページ9
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考えただけで、気持ちがおかしくなる。
「団長、そろそろ良いですか？ 仕事するので」
「あ、そっかごめんね」
神威団長は壊れたドアから出て行こうとした。しかし、顔をひょっこりと覗かせてくる。
神威団長の事など忘れられるよ。きっと。
なのに＿＿
「Aは綺麗なんだから、すぐに恋人できるよ」
それだけ言って、去っていく。
痛い。心が痛くて、苦しい。
どうしても隣には立てない。すぐに恋人が出来る？ 当分出来そうにない。
◇
次の日、予定通り地球に着いた。相も変わらず太陽が照らし続けて、夜兎にはなんともキツい所。
だが、地球はいい場所でもある。
「ねぇ、見て見て！」
仕事をしていたらひょっこりと現れた華音さん。地球に降り立つのはもう少し後なので、仕事をしていたのだが。
「どうしました？」
「もう、Aの目は節穴なの？ おしゃれしてるの！」
よくよく見ると、紅い口紅を引いて、着物も鮮やかなピンクを着ている。
甘く香るのは香水の香りだろう。
「可愛いですよ」
「当たり前でしょ！ それでね、二日後夏祭りがあるんだけど、神威と行くの！」
あぁそうか、昨日言っていた事を実現させるのだろう。
着飾って、女の子らしい華音さんは、私とは正反対の位置にいて……。
それをどう思っても仕方がない。女の子らしく生きたいと強く願うわけでもないからね。
「そうなんですね、楽しんできてください」
「うん！ そうだ、あのチャイナ服ありがと。あれ貰っていい？」
「えっ？ ……あぁ、良いですよ」
あとで新しいの買おうかな。
「Aもさ、女物の着てみてよ！」
「いえ、私は大丈夫です」
「え〜！？」と怒りそうなので、避難したい気分だが、ここから抜け出せる訳でもない。
そもそも、女物を着ると下にズボンを履けずに、スリットが膝上二十センチ位になってしまう。
恥ずかしい。
「着てよ！」
「無理です」
いくら華音さんの頼みでも、それだけは本当に勘弁だ。
「むぅ、着て！ 着ないと怒るよ！」
「既に怒ってるじゃないですか」
「見たいのぉ！」
溜め息混じりに書類に手を着けようとしたら、声が聞こえてきた。
「いいじゃん着てみれば？」
「……神威団長」
軽くないですか。
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
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朔弥(プロフ) - ゆめさん» コメントありがとう御座います。小説を執筆している側からすると、楽しく読んで頂けてるのが何よりの救いです。更新頑張らさせて頂きます！ (2017年1月17日 3時) (
レス) id: 114889d6f1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - 楽しく読ませてもらってます。更新頑張ってください！ (2017年1月16日 18時) (レス) id: b0d29e3892 (このIDを非表示/違反報告)
朔弥(プロフ) - 真由さん» コメントありがとう御座います。オチはまだ決まっておりませんが、神威か高杉のどちらかなのは、確定しております。更新頑張りたいと思います。温かい目で見守って頂けたら光栄で御座います。 (2017年1月15日 11時) (レス) id: 114889d6f1 (このIDを非表示/違反報告)
真由 - いきなりですみません。この小説は誰オチでしょうか？気になってしまって更新頑張って下さい。楽しみにしてます。 (2017年1月15日 10時) (レス) id: efeb5e493c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朔弥 | 作成日時：2017年1月12日 1時
