45.会議は重要な情報源 ページ47
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傷つけてしまっただろうか、高杉さんを嫌いな訳じゃないのに。
「ホントにごめんなさい」
「謝る事ァねぇ」
高杉さんに「もう、寝ろ」と言われ、私はもう一度高杉さんに頭を下げて、その場を離れた。
部屋に戻り、布団を掛けずにそのまま眠りについてしまったのは、数十分後の話。
◇
次の日、朝食をとるために食堂へと向かってみる。人が少なく、松神さんしか居ない。
私に気がついた松神さんは、声をかけてきた。
「Aさん、こっちで食べませんか」
「あっ、はい」
断る理由もなく、朝食をとるために松神さんの向かいへと座る。
私はこの人が苦手の分野に入る。優しく人は良いのだろうが、どことなく雰囲気が兄に似ているからだ。
そのせいか、松神さんの目を真っ直ぐ見ていると、記憶から兄が蘇ってきてしまう。
なにも悪くない人に、苦手意識を持ってしまうなんて、失礼極まりない。
「Aさん、仕事って終わりましたか」
「もう少しで終わりますよ。どうしてですか?」
「俺の仕事をちょっとだけ手伝って貰いたいなぁと」
少しだけ気は進まないが、相手も忙しい人。助っ人で来た私は断る訳にはいかないので了承した。
「ありがとう御座います、あとで資料室に一緒に行きましょう」
「はい……わかりました」
何ともいえない複雑な感情が私の中で芽生えてしまう。慣れないせいなのだろうか。
朝食が終わり一時間後に、会議が行われるらしく、私は見学のような形で、会議室に入れてもらった。
夜兎とは違った雰囲気を持ちながらも、強い心を持っているのが侍というもの。
また、第七師団のミーティングと違った感覚で面白い。
会議の内容は、明日に控えた取引の事である。
取引相手の人数はまだ把握出来てないので、明日は警戒しながら近付かなければならないという事。
一応、私も一緒に行くことになっている。少しの役には立てるかもしれない。
それに緊急事態として、真選組も視野には入れておいてるらしいので、そこが警戒心を強くする材料となるだろう。
また子さんと、武市さんは船の方に残り、違うことをするらしい。
それにしても、鬼兵隊での助っ人で、地球に行くことになるとは思ってもいなかった。
私は戦力として必要だと、高杉さんに言われたのだ。
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朔弥(プロフ) - ゆめさん» コメントありがとう御座います。小説を執筆している側からすると、楽しく読んで頂けてるのが何よりの救いです。更新頑張らさせて頂きます! (2017年1月17日 3時) (レス) id: 114889d6f1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - 楽しく読ませてもらってます。更新頑張ってください! (2017年1月16日 18時) (レス) id: b0d29e3892 (このIDを非表示/違反報告)
朔弥(プロフ) - 真由さん» コメントありがとう御座います。オチはまだ決まっておりませんが、神威か高杉のどちらかなのは、確定しております。更新頑張りたいと思います。温かい目で見守って頂けたら光栄で御座います。 (2017年1月15日 11時) (レス) id: 114889d6f1 (このIDを非表示/違反報告)
真由 - いきなりですみません。この小説は誰オチでしょうか?気になってしまって更新頑張って下さい。楽しみにしてます。 (2017年1月15日 10時) (レス) id: efeb5e493c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朔弥 | 作成日時:2017年1月12日 1時