43.仕事は山積みが本番 ページ45
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ふいに隣に座っている万斉さんが私に質問を投げ掛けてくる。
「Aは、書類仕事が得意でござるか？」
「書類仕事ですか？ 得意な方に入りますね」
あれだけ第七師団の方で書類仕事をやっているのだ、得意にもなってしまう。
そう言えば、あちらの方は大丈夫だろうか。一応、私の仕事は終わらせてきたが何よりも、阿伏兎さんが心配だ。
神威団長が書類仕事をしてるとしたら、と考えても神威団長は書類仕事をやるような人ではない。
「考え事か」
「すみません」
「別に謝る事ァねぇよ」
一度考えるとそればかりに集中するのは、悪い癖だと自分で理解している。
夕食後、部屋へと戻り布団を敷いた。机の前に座り、仕事を再会して数分後。
『Aさん、居ますか』
この声は確か松神さんだろう。私は扉を開けて、何のようか聞いてみた。
「お疲れ様です。どうしました？」
松神さんの手には、多めの書類。私だったら両手が塞がるような書類の量を片手で持っている。
「高杉さんに、Aさんへ渡してこいと言われたので」
「書類の追加ですね。ありがとう御座います」
私が礼を言うと、私の顔をじっと見てきた松神さん。
「何かついてますか……？」
「いえ、何でもないです。仕事手伝いましょうか？」
「大丈夫ですよ」
「そうですか、失礼します」
松神さんの背中を見送り、私は新しく貰った書類に目を通す。
二日後、ある場所で取引があるらしい。相手は取引として来るみたいだが、鬼兵隊にとって相手は邪魔な存在。
鬼兵隊をあの武装警察真選組に、売ろうとしているという噂も飛び交っている。
二日後の取引では、相手を潰すということになる。
相手は何を考えて、取引を持ち掛けてくるのだろうか。
いくら噂がたっていると言っても、相手にするのはあの鬼兵隊だ。
勝てるだけの戦力を持っていれば、鬼兵隊とも同等にやり合えるのだろう。しかし、それは戦力を持っていればの話。
鬼兵隊に手のひらを見せながら、地球で取引を持ち込んできたということは、絶対的に何かあるのかもしれない。
きっと高杉さんの事だ、考えがあっての事で、取引へと向かうのだろう。
取り敢えず、二日後の事より現在の仕事に集中しよう。山積みになってしまってる。
私の場合、仕事は山積みから本番だ。夜遅く私は机へと向かい始めた。
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朔弥(プロフ) - ゆめさん» コメントありがとう御座います。小説を執筆している側からすると、楽しく読んで頂けてるのが何よりの救いです。更新頑張らさせて頂きます！ (2017年1月17日 3時) (
レス) id: 114889d6f1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - 楽しく読ませてもらってます。更新頑張ってください！ (2017年1月16日 18時) (レス) id: b0d29e3892 (このIDを非表示/違反報告)
朔弥(プロフ) - 真由さん» コメントありがとう御座います。オチはまだ決まっておりませんが、神威か高杉のどちらかなのは、確定しております。更新頑張りたいと思います。温かい目で見守って頂けたら光栄で御座います。 (2017年1月15日 11時) (レス) id: 114889d6f1 (このIDを非表示/違反報告)
真由 - いきなりですみません。この小説は誰オチでしょうか？気になってしまって更新頑張って下さい。楽しみにしてます。 (2017年1月15日 10時) (レス) id: efeb5e493c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：朔弥 | 作成日時：2017年1月12日 1時
