37.戦いは常に殺し合い ページ39
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何故私が純黒の狂気と呼ばれるのか、前に聞いたことがある。
なんでも、闇に同化して純粋な黒に見えながらも、狂気が襲ってくるから、という理由らしい。
「そろそろ終わりです」
周りも戦いは第七師団と鬼兵隊の方が、第零師団を潰している。
潰されるのではなく、潰したのだ。
腹部目掛けて、番傘を突き刺すと闇は、倉庫にぶつかり動かなくなる。正確には、意識はあるが体が限界という所だろう。
「まけ、てたまる、か」
カチャリと私に銃口を向ける闇。私は、銃口に背を向けて闇へ話しかける。
「もう、限界ですよその体では」
叫び声が聞こえる。潰す筈の相手を潰せなかった。任務を失敗した人の気持ちはよくわかる。私だって仕事を必ず成功させるとは限らない。
今だってそうだ、もう一人残っているのに、私の体力は限界に近く番傘を引きずってる状態だ。
「消えろ!」
失敗した気持ちはよくわかる。だからこそ、学習しなければならない。
相手がどれだけの強さで、相手に何故勝てなかったのか。そして、勝てない相手なのか。
「お終いです」
第零師団、トップ二人は生きたまま牢屋へ。第零師団の部下、約百人中、八十人以上は死亡。約二十人重傷。降参を認め、今後攻撃の可能性はなし。
◇
血だらけのまま私達は船へと戻る。何でも第七師団で重傷を負ったのは私くらいらしく、神威団長の肩を借りて歩いてる状態。
「どうして助けを求めなかったの」
神威団長は酷く怒っているようだ。確かに、あの時助けを求めていれば、誰か彼か気づいたかもしれない。
それに、私のせいでトップ二人を逃がしてしまい、私が殺されれば元も子もないのだから。
「すみま、せんでした」
「自分の体くらい大事にしなよ!」
まさかこんなにも怒られるとは思っていなかった。
その後、処置を受けて服も全部着替えて。ふらふらのまま、神威団長の元へと行く。
「神威団長、少しお話よろしいですか」
その瞬間、中で物音がして此方に近づく足音が聞こえる。
ガチャリと開いたドアから現れたのは、息を切らした神威団長。
「かっ、神威団長?」
「安静にしてなきゃダメでしょ?」
「体なら大丈夫です」
神威団長の事が怖い。何故こんなにも怒っているのか。何故心配してくれるのか。
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朔弥(プロフ) - ゆめさん» コメントありがとう御座います。小説を執筆している側からすると、楽しく読んで頂けてるのが何よりの救いです。更新頑張らさせて頂きます! (2017年1月17日 3時) (レス) id: 114889d6f1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - 楽しく読ませてもらってます。更新頑張ってください! (2017年1月16日 18時) (レス) id: b0d29e3892 (このIDを非表示/違反報告)
朔弥(プロフ) - 真由さん» コメントありがとう御座います。オチはまだ決まっておりませんが、神威か高杉のどちらかなのは、確定しております。更新頑張りたいと思います。温かい目で見守って頂けたら光栄で御座います。 (2017年1月15日 11時) (レス) id: 114889d6f1 (このIDを非表示/違反報告)
真由 - いきなりですみません。この小説は誰オチでしょうか?気になってしまって更新頑張って下さい。楽しみにしてます。 (2017年1月15日 10時) (レス) id: efeb5e493c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朔弥 | 作成日時:2017年1月12日 1時