15.緊急に頑固は危ない ページ17
•
目が覚めると、私は椅子に座り腕組みをしながら寝ていたようだ。意外と器用だからね。
首の痛みを我慢しながら、机の上の書類を片付ける。
着替えてから、まずは食堂へと向かう。お腹が空いたのは、昨日から頭を使ったからだろうか。
パラパラと食べている人が居る。私が椅子に座りながら食べていると、向かいに阿伏兎さんが座ってきた。
「おはようございます」
「あぁ、嬢ちゃん昨日遅くまで起きてたのか?」
「えっ、よく知ってますね。多分朝方の四時頃が最後の記憶なので、そこまでは起きてたかと」
「いや、一時頃に部屋の電気が点いてるのが見えたから、そう思ったんだ」
そうだったのか。四時頃に寝たからかまだ眠い上に体が怠い。
「少し、休んだらどうだ? 今日は特に動きはねぇ筈だ」
「そうですね……少し寝てきます」
既に地球を離れて、現在は宇宙だ。仕事は特に会議なども入っていない為に、休む事が出来る。
私は神威団長に、出来上がった書類を届ける為、自室から書類を持ち出して、神威団長の部屋へと向かった。
体がふらふらしていて、なんだが疲れてる。
「神威団長、書類出来上がりました」
……応答がないな。もしかして、入れ違ったかな?
一旦帰ろうとした時、中の方から声が聞こえてきた。
『……A』
微かに自分の名前が聞こえてき、ドアノックをして扉を開けると、ソファに横たわってる神威団長。
書類を神威団長の机に置いて、神威団長のそばへと駆け寄る。
「神威団長? どうしましたか?」
肌が白い為、顔が赤くなっている。息も荒くて、汗を掻いていた。
「すみません、失礼します」
額に触れると、手に伝わってくる異常な程の熱。
「頭痛い……目眩もする、怠い」
「もしかして夏風邪かもしれません。医者呼んできます」
夏風邪は面倒くさいというよりは、夏風邪になった本人が一番辛いもの。
しかし、立ち上がった瞬間に手を思い切り掴まれる。え、力は衰えないんだ。
「要らない……」
変なところで頑固になる。よくあることだ。
「駄目です、薬を貰わなければ。すぐ呼んできますから」
その後、第七師団の医者に来て貰うと、やはり夏風邪みたいだ。
医者に診てもらってる時、華音さんが神威団長の病状を聞いてやってきた。
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
107人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
朔弥(プロフ) - ゆめさん» コメントありがとう御座います。小説を執筆している側からすると、楽しく読んで頂けてるのが何よりの救いです。更新頑張らさせて頂きます! (2017年1月17日 3時) (レス) id: 114889d6f1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ - 楽しく読ませてもらってます。更新頑張ってください! (2017年1月16日 18時) (レス) id: b0d29e3892 (このIDを非表示/違反報告)
朔弥(プロフ) - 真由さん» コメントありがとう御座います。オチはまだ決まっておりませんが、神威か高杉のどちらかなのは、確定しております。更新頑張りたいと思います。温かい目で見守って頂けたら光栄で御座います。 (2017年1月15日 11時) (レス) id: 114889d6f1 (このIDを非表示/違反報告)
真由 - いきなりですみません。この小説は誰オチでしょうか?気になってしまって更新頑張って下さい。楽しみにしてます。 (2017年1月15日 10時) (レス) id: efeb5e493c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:朔弥 | 作成日時:2017年1月12日 1時