それは美しき旋律 【identity V】

Introduction ページ2

side Doctor

朝目が覚めれば見慣れた光景が広がる。
少しの間ぼーっとしていれば、扉がノックされる。

誰だろう、なんて思っていれば

「エミリー？朝なの！」


私の隣室であるエマが声を掛けてくれた。
起こしに来るなんて珍しい、と考えながらも支度を終えれば、がチャリとドアを開ける。


『おはよう、エマ。今日は早いのね』

驚きながらも呟けば、エマは可愛らしい笑顔でこう告げる

「だって新しいハンターが来るの！楽しみなの！」





…新しいハンター、それはずっと話題になっていたのだ。まさか今日だったとは…

まぁ、嘆いても仕方が無い。まずは朝食だ。エマもお腹が空いたようだ。

『さぁエマ、朝食に向かいましょう？』


声を掛ければ満面の笑みを浮かべ

「うん！今日の朝ごはんは何か気になるの！」

と返事を返す。









食卓に着けば、私の前にはマーサーが、そして隣にはエマとフィオナが居る。3人とも新しいハンターに期待半分不安半分のようでソワソワしている。

朝食を食べ終えれば、今日も【鬼ごっこ】が始まる。しっかりと食べて体力を付けなければ、なんて考えながらパンを口に入れる。

『さぁ、3人とも早く食べましょう？しっかり食べないと負けちゃうわよ？』

そう言えば3人はハッとしたように食べ始めた。









ｳﾞｰｯｳﾞｰｯ




【第1回戦目が始まります。サバイバーはマッチング部屋にお越しください。今回のサバイバーは 医師 空軍 庭師 祭祀 ハンターは芸者です。】




気を引き締めて頑張らなくては、そう思いながら私は自身の頬を軽く叩いた

page two→←profile

ラッキーカラー

あずきいろ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す