冒険の傷痕:26 ページ28
難なくいたずらデビルを倒し、そのお礼にとおじさんの小屋に泊めてもらって数日後、この前まで壊れていて通れなかった橋はすっかり元通り、というよりもさらに頑丈になって戻ってきた。
私達の予想よりもうんと早く橋を修理してくれたおじさんに、感謝と別れを告げて再びイシの村に向かう。
ナプガーナ密林を抜ける道を辿りながら(勿論道中はぐれそうになりながら)、襲ってくる魔物を斬り伏せていく。それなりに経験も詰んだ頃に、道の先の景色が変わってきた。
「あっ！ここの草原！」
知ってるー！！とイレブンは駆け出す。
「イシの村はもうすぐだよ！二人とも、着いてきて！」
そう言うなり、今までで一番じゃないかと思うほどの速さで走っていく。
「お、おい！」
「待ってイレブン！」
斜めがけのカバンを背負い直して、斧を背中に固定する。追いかけようと駆け出したカミュとの距離との差は、この時点でかなり開いている。
「いや、だから…二人とも速すぎるんだって走るの…」
知ってたけども。二人の素早さがどの位かはもう思い知らされたしそもそも歩くのさえ速いし。カミュは軽めの武器を使ってるから分かるけど、両手剣背負ってるイレブンがあれって何なの、筋肉の差？男女の差？…ちっくしょー。
「気遣いってもんはないんですかね…っ」
文句を一つ漏らして、止まりかけていた両足をこれでもかと動かして、全速力で走ったのだった。
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千織(プロフ) - チロル/CHIROLさん» チロルさん、初めまして！有難いコメント、とても嬉しいです…！これからも精進していくので、見守って頂けたらと思います！ (2018年11月3日 7時) (
レス) id: 43a89afe6e (このIDを非表示/違反報告)
チロル/CHIROL - はじめまして！ドラクエファンなので、ドラクエの夢小説を書く人がいるのか！と驚き拝見させていただきました！掴みにくい世界感を表現されていて千織さんはすごいと思いました！これからもがんばってください！ (2018年11月2日 22時) (レス) id: f7aec74604 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：千織 | 作成日時：2018年10月29日 20時
