【18】信じること ページ18
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「……俺、高校生の時に両親亡くしてるんだよ」
ぽろりと漏れたのは俺の過去。
話すつもりなんて…なかったのに。
ここのルールは「詮索しない」こと。だから、黙っていれば探られる事も無い。
なのに…なんで？
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…ああ、きっと
雅紀が…俺を信用して話してくれたから……
俺も彼を信じてみよう…、きっと彼なら協力してくれる…
そう思ったから…。
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「……うん」
今まで、何人もの人に、この苦しみを共有してもらおうと過去を話した。
でも、結局最後は「……ごめん」
最初も「…嫌なこと思い出させてごめん」
ごめんで始まって、ごめんで終わる。
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雅紀は違った。
「うん」で始まった。
今までの人と違う何かを感じて、俺の口は閉じることなく動く。
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「ある日さ……学校終わって…帰ってきて…家に入ったら血の匂いがすんの。
びっくりして、駆け上がったら…父さんと母さんが死んでて……俺の親友だった人が、座り込んでる俺を、血塗れの服で、血塗れのナイフを持って、近づいてきたんだ」
「……。」
「怖かったんだ。だから俺はあの人から逃げた。
そしたらあの人は言ったんだ。
”俺を殺しに来い”って…。」
ギリ、と唇を噛みしめる。あの時のことを思い出すと…今でも怒り…そして悲しみが込み上げてくる。
「……ねえ、翔ちゃんさ……」
「…？」
口を開いた雅紀。
今まで俯いていた彼が顔を上げ、見えた表情から若干の怒りが感じとられた。
「その人のこと……信じてあげなかったの？」
「え…？」
「確かに……その状況を見たら俺だってその人が殺したって思うよ。
でもさ、親友だったんでしょ…？なんで、１回でも信じてあげないの？
それにさ……、いきなり”俺を殺しに来い”って……その人は言ったの？」
……違う…。
確か…あの時…。
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あの人と目があった俺に…あの人が放った言葉は――――
『翔くっ……!!!大丈夫ッ……!?』
”翔くん、大丈夫？”
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俺は……あの人の話を…
聞いてやるべきだったのかもしれない…。
――今更後悔しても…遅いけど。
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和翔(プロフ) - はじめまして！和翔、と申します。私のプレリスに載せてもいいですか？ (2013年4月19日 23時) (携帯から) (
レス) id: bcd2c4470f (このIDを非表示/違反報告)
けい(プロフ) - 桃恋さん» はじめまして！作者のけいです♪ありがとうございます！お返事遅れてしまい申し訳ありませんm(__)m (2012年9月22日 22時) (レス) id: 2b5b86f17b (このIDを非表示/違反報告)
けい(プロフ) - 3104ckさん» あ、ありがとうございます///嬉しいです♪何作か他にも中途半端な作品があるので読んでみてください(笑) (2012年9月22日 22時) (レス) id: 2b5b86f17b (このIDを非表示/違反報告)
けい(プロフ) - きゃりーぱんぱんさん» ありがとうございます♪お返事おくれてしまいすみません(汗)きゃりーぱんぱんさんまで泣いていただけたのですか！いやー、小説を書いてて良かった！って思えますね♪ありがとうございます！ (2012年9月22日 22時) (レス) id: 2b5b86f17b (このIDを非表示/違反報告)
けい(プロフ) - 智歌さん» ありがとう！お返事おくれてごめんね(汗)うちが一番ハッピーエンドでホッとしてる(笑)出来たのでぜひ来てね♪ (2012年9月22日 22時) (レス) id: 2b5b86f17b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：けい | 作成日時：2012年9月3日 16時
