【17】出会い Sside ページ17
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「……青い部屋の人はさぁ」
そう、言いだしたのは雅紀だった。
普段の雅紀からは考えられない程、小さな声。
松潤も、その隣で俯いている。
「元々、このシェアハウスは俺が持ってた家なんだ。
でも、俺……両親がどっか行っちゃって。高校生のとき。
金を稼ぐために家財道具とか…そういうもの全部売っちゃった俺にとって、この家は唯一の思い出…。
だから、この思い出の場所で…。また誰かといい思い出が作れたら…そう思ってシェアハウスにしたんだ。」
そう言えば、ずっと前から雅紀と、松潤とニノ、そしてもう１人の人間はここに住んでいたらしいけど、
成り行きとか…出会いは聞いていない。
少し興味を持った俺は…雅紀の過去に、少し心を痛めながらも続きを黙って聞く。
「それで…最初にここに来てくれたのは」
「俺ってわけ」
ずっと黙っていた松潤が、声をあげた。
「俺はその時、バイトは続かないわ、職場は辞めさせられるわで…
自暴自棄でさ。もうどうにでもなれ、って感じだったんだ。
そこを、この馬鹿に見つけられちゃって無理矢理、ね」
「無理矢理ってなんだよ！あのときの松潤ちょーかわいかったよ！？
俺のこと涙目で見上げて、”俺でいいんですか？”って」
「黙れ、馬鹿！」
でも、と松潤が続ける。
「でも……ここに住むようになってから、友達と会うたびに”潤、表情が優しくなったよね”って…言われるようになって。
こいつのおかげで…今の仕事も出来てるんだと思う。」
だから…感謝はしてる。
と赤い顔を隠すように下を向く松潤。
そんな彼の頭を、「かーわーうぃー♪」と言いながら撫でる馬鹿１名。
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「で、そのあとに……青い部屋の人を見つけたんだ。
彼は……１番酷かった。ちょうど……翔ちゃんと会った場所の近くにある公園で、倒れてたんだ。
雨に濡れてて、熱もあった。ヤバいと思ってそのまま連れて帰ってきて…
それで住人になったんだよ」
「確か…ニノはその２日後くらいに、自分から住まわせてくれって言ってきたんだよな？」
「うん、そう」
松潤と雅紀が顔を見合わせて話す。
あの…公園？
ってことは……”青い部屋の彼”は……元々その近くに住んでいた？
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鼓動が…大きく脈打つ。
俺に……”何か”を知らせるように…。
ラッキーアイテム
革ベルト
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和翔(プロフ) - はじめまして！和翔、と申します。私のプレリスに載せてもいいですか？ (2013年4月19日 23時) (携帯から) (
レス) id: bcd2c4470f (このIDを非表示/違反報告)
けい(プロフ) - 桃恋さん» はじめまして！作者のけいです♪ありがとうございます！お返事遅れてしまい申し訳ありませんm(__)m (2012年9月22日 22時) (レス) id: 2b5b86f17b (このIDを非表示/違反報告)
けい(プロフ) - 3104ckさん» あ、ありがとうございます///嬉しいです♪何作か他にも中途半端な作品があるので読んでみてください(笑) (2012年9月22日 22時) (レス) id: 2b5b86f17b (このIDを非表示/違反報告)
けい(プロフ) - きゃりーぱんぱんさん» ありがとうございます♪お返事おくれてしまいすみません(汗)きゃりーぱんぱんさんまで泣いていただけたのですか！いやー、小説を書いてて良かった！って思えますね♪ありがとうございます！ (2012年9月22日 22時) (レス) id: 2b5b86f17b (このIDを非表示/違反報告)
けい(プロフ) - 智歌さん» ありがとう！お返事おくれてごめんね(汗)うちが一番ハッピーエンドでホッとしてる(笑)出来たのでぜひ来てね♪ (2012年9月22日 22時) (レス) id: 2b5b86f17b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：けい | 作成日時：2012年9月3日 16時
