海軍本部の開かずの間 (ページ19)

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10話・続きページ19

『ーーの！あの！スモーカー大佐！』

ハッとして目の前を見ると、知らない一等兵が俺の目の前にいた。

サングラスの奥の、細められた糸目。
真っ白な髪に赤いリボン。
汚れ１つない制服と制帽。
でも少しだけ鉄の匂いがした。

『海軍本部の一等兵です。本部からの伝令でAを持って来ました。』

後ろをチラリと見ると、ぐったりした様子のヤツらが5人ほどいた。

スモーカー『死んじゃいねえだろうな。』

『さあ、わかりません。私が行った時はこんな状態でした。』

『あふへぇ、、あふえへぇ、、』

何だ。変な言葉で喋りやがる。

まさか、、
俺はA達に近づき、口を開けさせた。

スモーカー『！！舌を切られてやがる！』

バッと一等兵の方を振り向く。まさかコイツが？！

『ど、どうされました？！スモーカー大佐！』

わざとらしい。全てが怪しく見えてしまう。

スモーカー『お前。何者だ。』

ギロリと睨みつければ、

『私はただの一等兵ですよ。』

ソイツはニコリと微笑んだ。

薄気味悪い。
この状況を楽しんでいる様にも見える。

『それでは。私はコビー大佐方と合流しますので、その後の事、任せました！』

敬礼をして船から降りて行く一等兵。

確かめてやる。その化けの皮剥いでやる。
能力を腕だけに込め、ソイツに向かって拳を突き出す。

スモーカー『ホワイト・ブロウ！！』

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