芸術家×マネージャー2【ブルーロック】 (ページ36)

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84.もう一つのルートページ36

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私は、ブルーロックの廊下を全速力で走った。

速く走らないと、國神さんに会えない＿＿＿！！

そんな一心で、フィールドの先のゲートへと向かった。

向かうと、「EXIT」の文字が怪しく光っていて、私の鼓動を余計に早まらせた。

私は先に進んだ。

でも。

進んだ先にあったのは、2種類のゲートだった。

"敗者復活(ワイルドカード)"と、さっきと同じ"EXIT"の扉。

わいるど、かーど…？

何それ。そんなの、初めて聞いた。

私は、ワイルドカードの扉を開けようとした。

すると、ピーッと笛の音が鳴り響いた。

『ひゃぁっ！？』

「おいA。何勝手に入ろうとしてる」

『え、絵心くん！』

笛の音が聞こえた後、モニターに絵心くんが映し出された。

何この人。

私が開けようとするの待って、わざわざ驚かして止めようとしたな？

『ご、ごめん絵心くん…』

私がポツリと謝ると、絵心くんは口を開いた。

「お前に、ワイルドカードについて話すつもりはなかったんだけど…」

『…え』

話すつもりはなかった？

どういうこと…！？

私の脳は理解が追いついていなかった。

今はただ、絵心くんが映っているモニターを見つめることしか出来なかった。