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80.暖かみ ページ32





『ッ___!』








目を覚ますと、汗びっしょりで、目からは涙がこぼれていた。




夢、かぁ…



やっぱ、熱出すと思い出しやすいとかあるのかな。しかも今回はめっちゃ細かく見ちゃったし。




これが、私の最高で最悪な過去。


人生の終わりを感じた出来事だよね。本当もう。













てか、シーツ洗わないとじゃん。めんど…






とか思うくらいに体調は回復したのかなって感じた私が馬鹿だった。


体がひどいくらいに重くて、だるくて、頭が痛いのは変わらないし、なんなら熱だって下がってないし。





でも、この部屋には誰もいないから、自分でなんとかしなきゃな。


気合いで起き上がり、机の上に置いてある置き手紙に目がいった。






置き手紙には、こう書いてあった。







"無理すんじゃねぇよ 玲王"

"熱下がっても、すぐに仕事戻ろうとするな。ゆっくり休んで、栄養取れよ 國神"







綺麗な字で書いてある手紙。それを見て、なんだか感動してしまう。なんかこう…ほっこりするような。


素直に嬉しいな、と思いながら見ていた。



隣にはもう一枚の手紙と、五枚の色紙が丁寧に置いてあった。





手紙には、あんまり…失礼だけど、綺麗とは言えない字でこう書いてあった。






"ゆっくり休んで。サイン書いといたよ ジュリアン・ロキ"




ロキ選手からの、日本語で書いてくれた手紙だった。

その跡からは、頑張って書いたんだろうなっていうのが伝わってきて、これも泣きそう。感動で。




そして隣には、私が頼んだサインが丁寧に置いてあった。





やば…かっこよ!ちゃんと保管しておこ。




私は早速、色紙達を保管した。








その時には、ダルさや辛いのは楽になっていて、元気も出てきた。




改めて、人の暖かみっていいわ〜って感じた今日この頃でした。

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作者名:ヒカル | 作成日時:2023年1月22日 15時

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