79.熱 ページ31
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それを聞いたのは家に帰る途中だった。
聞いた瞬間から、私は走り出していて、家に帰って自分の部屋のベットに飛び込んだ。
もうこの時には両親は離婚していて、私と母の二人で、この家に住んでいた。要は父を追い出したわけでして。
母さんは仕事でいなかったから家は静かで、今までのことを考えたら、何故だか不気味に感じた。
走ったからか、息はすごく上がっていて_____
それを通り越して過呼吸になっていて。
後から頭痛とめまいもひどくなって。
ダルさも本当にひどくて。
過呼吸になりすぎて手足もビリビリし始めて。
あ、熱も出てる?なんて気付いた時にはもう遅くて、私は意識を手放していた。
その後病院に行ったら、ストレスやトラウマを思い出したことによる発熱だって。
なんか、精神の病気?みたいなものらしい。
私も、よくわからないんだけど。
それから、中3に上がるのと同時に、学校へ行くのをやめた。
毎日毎日熱が出て、気持ち悪くて。
結局、中3に上がってから学校に行ったことは無かった。
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作者名:ヒカル | 作成日時:2023年1月22日 15時