芸術家×マネージャー2【ブルーロック】 (ページ4)

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52.プチ喧嘩ページ4

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「…あ？」

『ずっと気を張ってたら、無理してた分張っていた糸が切れちゃって、自分が壊れちゃうんです…！凛さんには、そうなってほしくない…！！』

言葉が、涙が、ポロポロとこぼれてくる。

あれ、なんで泣いてんの…？

私、凛さん困らせちゃってるだけじゃん。

「お前…」

『す、すいません…もう、行きますね。私はが悪かったですから、忘れてください…！！』

泣き顔をこれ以上見られたくないから、凛さんを困らせてしまってるから、無理矢理立ち去ろうとした。

その時、今度は凛さんが私の手首を掴んだ。

『…？』

「待てよ。そのまま帰させるか」

さっきは「帰れ」って言ってたのに、今度は「帰させるか」なんて。

やっぱ自分勝手だ。

『なん、で…』

「周りからなんか言われたら困るからだよ。それに、俺が、泣かしたんだから…そのまま帰させるのは無責任だろ」

ちょっとだけ言葉を詰まらせながら言う凛さん。意外と新鮮で、ちょっと笑ってしまう。

『凛さん、ちょっとでもいいので、休んでくれますか？』

「ちょっとだけな」

凛さんは、タオルで私の涙をそっと拭き取ってくれた。

その優しい手つきに、少しドキッとしながらも、嬉しく思った。

少し頰が赤くなっているのは、私は気付けなかった。