芸術家×マネージャー2【ブルーロック】 (ページ17)

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65.看病ページ17

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『ん…？』

目を開けると、そこは見慣れた天井があった。

ちょっと横を向けば、私が幼い時に買ってもらった大きなテディベアがいた。

その瞬間、私の部屋だって認識した。

目覚めた瞬間に、熱のダルさと頭痛が一気に襲ってきた。

体は鉛のように重く、動かす気がどんどん失せていった。

めちゃくちゃ熱高いかも…頭痛い…

でも下熱剤とか水とか取ってこなきゃな。

そう思い体を起こそうとすると、

「あーだめだめ。まだ寝てろ」

起こすのを止められて、そのまま横にさせられた。

目線の先には、髪を下ろした玲王さんがいた。

『れ…お、さん？』

「ほら、まだ体調悪いんだろ？休んでろ。國神が下熱剤と水と、食えそうなもん持ってきてくれるから」

有難い気持ちと申し訳ない気持ちでいっぱいになった。

玲王さんは、ずっと私のそばにいてくれて、國神さんは食べ物を作ってくれているだなんて。

なんてお優しいのだ…！！

『ありがとう、ございます…ここまで運んでくれたのも…』

「目の前で倒れたら、そりゃ運ぶだろ」

そう言って、プイっと横を向いてしまう玲王さん。

一次選考のときより＿＿＿＿＿いや、いつもと雰囲気が違かった。

いつもの明るい玲王さんじゃなくて、ちょっと暗くなったような。

熱のせいで回らない頭を必死に動かしたら、そんな風に感じていた。