59.サイン ページ11
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『あ、そうだ皆さん、一個だけお願いしたいことがありまして…』
「「「「「?」」」」」
私は思い出したかのように、選手達に言った。
『あの…サイン、貰えませんかっ!』
私はペンと色紙五枚を差し出してお願いした。
いやだってさ?こんなスーパースターがいるのにサイン貰わないなんて勿体ないじゃん。
『いつでもいいんで…!お願いしますっ!!』
「はは、いいよいいよ。書いてあげる」
「ありがたく思えよ」
「どう書けばいいんだ?」
「可愛くかけばいいんだよ」
「ジュリアンロキ…と」
『わぁぁぁ…!』
もう既に書いてもらっていて、私が喜んでいるときに、タブレットから着信音が鳴った。
呼び出しが鳴ったのは、2ndステージのマッチングルーム。
珍しいな、この場所から呼び出しなんて…何かあったのかな。
「もしかしてA、呼び出し食らった?」
『はい…今すぐ行かなきゃなんで、えっと、サインどうしましょう…?』
「全員分書けたらAまで渡しに行くよ。だから、仕事行っておいで」
『いいんですか?』
「もちろん。これでオイラ達が怒られちゃやだし」
選手達に送り出され、私は仕事を再開した。
『それじゃあ皆さん、何かあったときはお呼びください!それではまた』
そう言って、私は部屋を出た。
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作者名:ヒカル | 作成日時:2023年1月22日 15時