鯉登専務！職権乱用はいけません！ (ページ8)

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またくだらないことで呼びつけられるのかと思えば

今度はディナーのお誘い？なんのために？

ほんと専務って何考えてるか分かんないな…

『私用ですか？プライベートのお誘いは申し訳ありませんがお断りさせていただきます』

《えっ》

『それに私今友人と飲みに来てますので…専務は他の方と楽しんでください。それでは失礼します』

《は、おい！ちょっとま…》

ふざけるな、私の休日は金曜の夜から始まってんだ

専務とディナー？冗談じゃない

カチンときたので最後まで聞かずに電話を切ってやった

これでクビになろうが知ったこっちゃない
むしろその方が嬉しい気もする

「切ったのー？」

「なんの用だったんだ」

ヒーヒー笑いながら2人が話しかける

『なんかご飯誘われたっぽいけど断った』

「え！？」

『だっていつもは業務時間外でも引っ張り回されてんだよ？私的な要望、今日ぐらい断っても…』

「え〜…もしかしてAさ、鯉登専務によく呼び出される？」

『うん、ほんと無駄な用事ばっかでさ』

「プレゼントとか貰ったりする？」

『あ、うん』

新しいパソコンと、度々会食で使うからとドレスやスーツを何着か家に贈られてきたのを思い出す

なんで時重がそんなこと知ってんの？

コクンと頷くと、時重と百之助が私越しにアイコンタクトし始めた

そしてウンウン頷きあってる

『なになに？私も入れてよ』

「なんでもねえよ、喋る前に飲め」

『ひどくね？』