第十一話 初任務 ページ1
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「貴様っどんな手を使った！？さっさと吐け！！！」
『んも〜…しつこ〜い…』
かれこれ数時間、私は海の上で
ある男に問い詰められ続けている
どうしてこんな奴と…
事の発端は3日前に遡る
.
.
『潜入ですか？』
「うん、この子とね」
部屋に入ってきたのは背の高い褐色肌の男性
鶴見中尉の隣に並ぶと、誇らしげに胸を張って敬礼をした
「鯉登少尉だ、今回の任務には彼と同行してもらう」
『はぁ、なるほど…』
「こちらは北里准尉だ、可愛いだろう？」
そう言って鶴見中尉が私の肩に手を乗せた瞬間、鯉登少尉とバチッと目が合った
ん？
あれなんか今…
睨まれた気がした…
気の所為かな？
なんて最初はそう思ったんだけど…
「＿＿＿＿で、向かえ…その後は…」
いや、気の所為じゃないわ
鶴見中尉と月島軍曹が作戦の説明をしてくれている最中も
鯉登少尉はずっとこっちを見てる
いや、見てるんじゃない
めちゃくちゃ睨んでる！！！！！！
突き刺さるような視線と、恨みの籠った念がヒシヒシと伝わってくる
なんで！？
私なんかした！？
怖いよ！なんなのォ！？
「今日から3日後に出発です、大丈夫ですか？」
月島が私と鯉登少尉を交互に見る
いや…大丈夫じゃないでしょこの雰囲気
目で殺されそうなんですけど
後から月島に聞けばなんと彼は、鶴見中尉の熱狂的信者だという
どうりで……
鶴見中尉と距離の近い私に嫉妬していたのだろう
その時はそれ以上なにもなかったからか、私はちょっと油断していた
出発の直前、鶴見中尉が私に
「いいかい？この顔に傷1つでも付けるんじゃないよ…無事に帰ってくるんだ…君の綺麗な顔には価値がある！！美と力は一体だ！！」
なーんて言ってヨシヨシするもんだから
鯉登少尉の嫉妬心に火をつけてしまったようで
船が出港したと同時に
嫉妬に狂った少尉は奇声を上げて私に詰め寄り、訳の分からない言葉で捲し立て始めたのだ
そして現在に至る
「貴様のような女々しい奴がどうして鶴見中尉殿に気にいられてるんだ！？」
もう、すんごい剣幕
すんごい殺気
「仲良くね〜」なんて呑気に見送った鶴見中尉が憎い
こんな人と一緒に任務なんてこなせるはずがない
「おい！聞いてるのか！」
助けて月島ぁん…
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禀(プロフ) - 今読んだけど、超神作。更新頑張ってください！！ (2月19日 6時) (
レス) id: 71390a603d (このIDを非表示/違反報告)
れたす(プロフ) - まさかの更新停止;_; (2022年7月7日 15時) (レス) @page9 id: 2b6b2b0610 (このIDを非表示/違反報告)
迷彩ミント(プロフ) - 鯉登少尉めっちゃ可愛いです！更新頑張ってください！ (2021年12月23日 0時) (レス) @page9 id: db841188ef (このIDを非表示/違反報告)
推し尊い(プロフ) - 鯉登ちゃん可愛いぃっっ (2021年11月7日 16時) (レス) @page9 id: 83b850b061 (このIDを非表示/違反報告)
篠宮輝夜(プロフ) - とても面白いです!!鯉登さんの突っかかり方がツボに入ってしまって…更新頑張ってください! (2021年9月24日 20時) (レス) id: 2fc8f791c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芝 | 作成日時：2021年9月13日 3時
