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ファスト・テール
「ふーん…ここにも結構バグが広がってるねぇ…」
バグの広がりを確かめるためにブレンドの部下であるOFFはファスト・テールに出向いていた。
ファスト・テールにもやはりバグは広がっており、酷い状況ではないが、安全とも言い難い状況だった。
遡ること数時間ほど前…
*
「はぁ?auの見回りぃ?」
「ウン。だからそうだって言ってんだろ」
「んなこと言われても…てかそれってインク君の役割じゃん?」
「何か起こりそうな予感がするんだよ。それも全auを巻き込むような膨大な…ね」
この騒動が起こる前、OFFはブレンドに言われて渋々auに出向くこととなった。
こういう時のブレンドの勘は外れたことがないのだ。
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「…誰か戦ってる?」
OFFは自分の右側の先に音を聞いた。
バグの音や風の音ならまだ良かったが、これは明らかに戦っている音だ。
OFFは冷静に音が聞こえた方へ走っていった。
*
「っ手強いなクソが!!!」
「辞めてッッ!」
そこにはニンゲンとこの世界のキャラクター、カース・ファストらしきサンズが戦っていた。
見る限りニンゲンの方が有利なようでカースは反撃をしていないのか、傷だらけで必死に自分の身を守っていた。
「クソッ、こんな奴にここまで時間使うって有り得る!?」
「いやだっ!」
「はい、そこまでだよっ!」
ニンゲンがナイフを大量に生成し、カースに致命傷となるような傷を与えようとした時、ギリギリのところでOFFがカースを抱き上げ距離をとった。
二人ともいきなり現れたOFFに驚いているのか口を開けたままOFFを見つめていた。
「君、この世界のサンズじゃないでしょ、なんで他世界のサンズがここにいるんだよ」
「…個体名サキ、年齢は15、性別は女。表は優しく振る舞っているが本性は極めて凶暴的、今回の騒動に関わっているだろうニンゲン候補」
「…は?」
「まぁ、これで君が敵ってことは確定かな」
自分の情報を簡潔ながらも嘘の一つもなく読み上げられたニンゲン…サキは一瞬攻撃の体制を緩めた。
その一瞬の隙をつき、OFFはブレンドのauまでテレポートした。
「なんなんだよ…チッ、まぁいい。戻るとするかな」
サキはバグで満たされたファスト・テールを後にした。
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サキ
tragedy→←Tabletop theory that spreads ripples
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りこーだぁ☆(プロフ) - スイカさん» 有難うございます… (5月7日 20時) (レス) id: 95793b217c (このIDを非表示/違反報告)
スイカ(プロフ) - 素晴らしい作品をありがとうございます。 (5月7日 19時) (レス) @page9 id: 4a3feaa9bb (このIDを非表示/違反報告)
紅奈虹夢@虹茶(プロフ) - りこーだぁ☆さん» 了解です!!もう1人がお世話になったので大丈夫ですよ! (4月28日 22時) (レス) id: 763d4d21f9 (このIDを非表示/違反報告)
りこーだぁ☆(プロフ) - 紅奈虹夢@虹茶さん» 出ました〜!!!!アッド君遅くなってごめんね…😢君の遠距離射撃のシーンもカッコよく作るからもうちょっと待ってて…!!! (4月28日 22時) (レス) @page10 id: 95793b217c (このIDを非表示/違反報告)
紅奈虹夢@虹茶(プロフ) - おおおおおお!出てきた (4月28日 22時) (レス) @page10 id: 763d4d21f9 (このIDを非表示/違反報告)
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