1323. ラルとジンジャー ページ42
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突然だがミルフィオーレでは現在戦闘中。
相手はジンジャー・ブレッド。
こちらはラル。
ジンジャーはコロネロの死に様を知っていた。
コロネロだけじゃない。
この時代で死んだアルコバレーノ全ての死に様だ。
なぜなら作戦を提案し高みの見物をしていたから。
コロネロはラルの元部下だった。
ラルの生きる道を教え呪いを遠のけた人物。
大切だった。
ジンジャー「でもあいつらを殺したら姫達に悲しまれたんだよねぇ。
命令だったから仕方なかったんだけど・・・あの人達のあんな顔、もう見たくないなぁ。」ボソ)
おしゃぶりの力を解放したラルはジンジャーを追い詰めた。
が、ジンジャーは自爆。
人形だったのだ。
そして、ジンジャーの知らせによりツナ達の侵入は敵全体へと知れ渡るものとなった。
武「んじゃ、行くか!」
?「お前達だけでいけ。」
「「!!」」
山本の言葉に異論を唱えるものが一人。
ツナ「ら、ラル!!?」
ラルだった。
ラル「俺は後で行く。
ジンジャーとの戦いで少しハシャギ過ぎた。」
ラルはすでに座りこんでいて体に力が入っていなかった。
〜
ラル「本来オレが受け継ぐはずだったこの青いおしゃぶりはオレの命と引き換えに炎を放つ。
属性は雨。」
〜
ジンジャーとの戦いで一番の力となったおしゃぶり。その力を引き出すにはラルの命が必要だった。
その場にいた全員はその言葉を思い出していた。
黙り込んだ四人にラルは提案をする。
願いに近い提案を。
ラル「足でまといだけはごめんだ。
俺を置いて行け。」
四人「「ダメだ!」」
即答で却下された。
結局、ラルがやるはずだった囮役を機動力のある(炎の力で空を飛べる)デーチモが引き受けてラルは背負われるという形になった。
・
ところで、五人は気づいているだろうか。
ラルの命と引き換えに灯した青のおしゃぶり。
おしゃぶりはたしかに炎を灯した。
でもラルの命は尽きていない。
命と引き換えのはずのその力はジンジャーからの攻撃を鎮静させたしかにラルの命を長引かせた。
が、その後は?
・
ラルの服のポケットの中では今も、黄色と銀のお守りが微かに輝いている。
[死なないでね。ラル。]
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みこと(プロフ) - アイさん» ありがとうございます。絡みがないですが一応知り合い設定です。元の時代に帰るときには絡みがあるかもしれません。 (2019年2月8日 14時) (レス) id: ed6dd0debd (このIDを非表示/違反報告)
みこと(プロフ) - 華洛さん» ありがとうございます。遅れ気味ですが時間があれば更新しますね。コメントありがとうございます。 (2019年2月8日 14時) (レス) id: ed6dd0debd (このIDを非表示/違反報告)
アイ - もう最高です(*´ω`*)ジンジャーが姫と呼んでいて悲しそうだったと言っていたので大事だと思っていたんだと思いました (2019年2月7日 21時) (レス) id: d0f71e3ce3 (このIDを非表示/違反報告)
華洛 - 今回も面白かったです!更新頑張ってください! (2019年2月2日 20時) (レス) id: 7c6aca7004 (このIDを非表示/違反報告)
みこと(プロフ) - スノードロップさん» ありがとうございます。更新が遅れてしまうことがあると思いますが、たのしんでいただけて嬉しいです。 (2019年2月1日 16時) (レス) id: ed6dd0debd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みこと | 作成日時:2018年12月10日 18時