【REBORN】私たちは夜空を見上げる 18

1293. 私のわがまま ページ13

『家族を守ってなにが悪い！！！』







私は叫んだ。



どんな想いで目の前で家族を殺されたと思う？

信じたかったボンゴレ。

信じようとしてしまった私。









私のせいで

金〈おい、大丈夫か？〉









私のせいで家族を、友達を









沙羅〈亜紀？亜紀大丈夫？

凛！亜紀の様子がおかしい！！〉





『っ！！』

バッ






沙羅の声に私は我にかえる。

夜空のボンゴレリングが壊された話は・・・亜紀達にはまだ話してない！！











亜紀〈ハアッ、ハッ、ハッ、


ヒューヒュー〉




『！亜紀！！』








亜紀の息は乱れ始めていた。

あのままじゃ危ない。



そう思った。




私は両肩を掴んで亜紀に言い聞かせる。



『だいじょうぶ！だいじょうぶ！！怖くない。怖くない。だって、夜空がいてくれるんだもの。』




この時代では亡くしてしまった私達の


亜紀


の家族。








了平「っ！貴様あ！！！」


草壁「笹川さん！辞めてください！！」


雲雀「千亜紀、大丈夫かい？」






亜紀〈ヒューヒューヒュー〉




亜紀の呼吸はどんどん変な音を立て始める。









『だいじょうぶ！だいじょうぶ！

亜紀を傷つけさせたりしない！
私達は亜紀が大事！


だから守る。』







亜紀を引き寄せ抱きしめる。

私の顔を見られたくなかった。




私の声は震えてしまった。








『私達は家族。
大事な私の妹達。

だいじょうぶ。私が、今度こそ私が守るから。もう二度と、夜空を傷つけさせたりなんかしないから。


だいじょうぶ。だいじょうぶだよ。
もう二度と、私は、』







亜紀を抱きしめながら必死に言葉を紡ぐ。

その際に目の奥に見えるのはボンゴレ達。





あぁ。

私はまだあの子達と笑い会える日が来るのを望んでる。

夢をみてる。



家族である骸達、幼馴染の恭弥、ヴァリアーのみんな、ノーノ、リボーン、ディーノにロマーリオ。




・・・・家族が殺されたのを目の前で見たのに。


デーチモがみんなを壊す映像が頭にたしかに流れたのに。


この時代の私に何かを託されたのに。









『ごめんね亜紀。苦しいね。怖いね。
でも、だいじょうぶだよ。


私はもう、





夜空の選択を間違えない。』





あぁ。これでもう私は

ボンゴレ達と笑いあう事を許されない。

これは私の罪。




(ごめんね。亜紀。)

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