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No.10 ページ10
翌々日。
昨日から、煉獄師範による特訓が始まった。
一週間のうち四日を鍛練に、残りの三日を勉強に費やすと私たちは決め、雄英の入試に向けて励んだ。
足りない睡眠時間を補う為、休み時間に眠ることを覚えた私は、話しかけてくる善逸を無視して夢の世界へと飛び立っていた。
机とこんにちはしていると、肩がトントンと叩かれ、現実に引き戻された。
目を擦りながら起きると、目の前にカナヲが立っている。
「雄英、私も受ける」
考え始めて三十秒後。
カナヲが放った言葉の意味が、やっと理解できた。
『ほっ、ほんとにっ！？』
「うん。じゃあね」
ガタガタと立ち上がった私に微笑んで、予鈴により戻っていくカナヲ。
『た、炭治郎にメール…！！』
「…俺とカナヲちゃんとの対応の差……」
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