今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:1,512 hit
小|中|大
嘘 ページ1
家に帰ると、そこは地獄だった。
母と幼い妹の惨殺死体。
指がぴくついている父の上に、黒い男が馬乗りになっている。
男が父に刃物を向けた。
「お前さえ…お前さえいなければ!」
”お父さん”そう呼びたいのに、言葉が出ない。父は小さく口を動かし、”逃げなさい”といった。
私は小さくうなずき、一歩ずつ後ろに下がる。目には涙が浮かび、吐き気を抑えながら。
そのとき、机にあたり、ガタッと音がした。
”やばい”そう思った時には遅かった。男が私に気づき、父を刺す。父はもう動くことは無いだろう。
男が、追ってくる。立つことが出来ない。
刃物が目の前に来た時、フードがとれた。
そう、犯人は、父の親友
鈴木荘。
刃物が刺さる。
痛いなあ
目の前が暗くなって行く。
私も、お父さんたちと一緒に天国に行けるのかな?
痛い、痛い。
男の足音が聞こえる。
そこで意識が途切れた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
4人がお気に入り
4人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:唯那 | 作成日時:2017年3月9日 21時