ノベルズ (ページ1)

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小説書きたいページ1

暑い日差しが窓から差し込んでくる7月中旬…
暑さに負け元々隠れオタクにして引きこもり小説家と言う兼業作家様である。
なんと言っても『冴〇カ〇』や『エ〇マンガ先生』と言った特別に存在感のある訳では無い、ただ高校生作家という事だけのオタクはこの頃暑さのせいで外に出る気もでず家でゴロゴロするしかないのだ。

高校生にして家で兼業作家という今ちょっと有名な｢春川蒼太｣という俺の本名がペンネームという本当に怒られそうな設定の俺はメタイとなどという概念はとっくに捨ててきてしまってそんでもって俺は最強作家だと勘違いしている痛い人間。

そんな家から一歩も出たくないというダメ人間から奪還すべく今日も美里咲高校に出かける俺は本当に偉いと思っている。

行きたくないけど行ってしまう、美少女ぞろいだけが取り柄のただのサークルに出向くために足を運ぶのだ。

｢おはようぉー｣

朝も11と中途半端な時間帯にも関わらず眠気を醸し出している一人目｢加納志帆｣
朝も11と中途半端な時間帯にも関わらずいつもの怒鳴り声を上げている二人目｢西野しず｣
朝も11と中途半端な時間帯にも関わらず二人目と一緒に怒鳴り散らしている三人目｢桐ケ崎香｣
俺が入ってきたてすぐに笑顔で挨拶をしてくれた元気のいい四人目｢新川恵美｣

そしてゲームをしていて遅れてしまい今来たばかりで教室の入口に立っている五人目｢春川蒼太｣

これが俺たち『スターノベルズ｢スタノベ｣』のサークルメンバーである。
このサークルでは主に最強の小説を創る集団、いわゆる俺以外の全員もオタクという異常な集まりというわけだ。

『小説を書こう！』これが俺らのモットーであり目的のようなもの。

はぁ気づいたみたいだ。ここからやっと今日初めての俺の重い口が活動を始める。

｢遅れてごめん｣
｢｢｢遅っ｣｣｣
｢お願いだから揃えないで下さい、もっといえば来てくれただけでもありがたいと思ってくだい何なら土下座でも何でもしてくださいお願いします｣

必殺｢早口｣だ。
でも揃ってこちらを睨んでくる計8つの恐ろしい目はさっきまで2次元に入っていた俺からすれば心にくるもので…

｢さっさぁサークル活動初めよっか｣

それでも答えてくれる気配は無くて、1時間遅れたのが何が悪かったのか俺には理解不能であるからにしてそろそろ本当にやめて欲しいよ。
でもその嘆き悲しむ心の叫びは当たり前の様に通じるわけがなく…

｢そういえば…｣

俺なんて見えてないかのように話を続ける。