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そうしてその右手から覗かせた痣は、一度見たら絶対に忘れないような印象があった。
忌々しく美しい─────そんなよく分からない印象を受ける。
彼女の表情を伺おうとするルシウスの顔。それに何とも表情を示さないA。
彼女は最初から覚悟をしていたようだ。
『A･ブラックです』
ボー「おお─────まさかブラック家の、予言の子とは……先のご無礼をお許しください」
店主は深々と頭を下げて、長い時間お辞儀をしている姿を見ている彼女のしかめっ面が、顔中の筋肉が思い思いの方向に伸び、そこに存在する繋がりは見事なまでにほどけてばらばらになってしまう。
顔をしかめるのをやめると、波紋が収まっていくように、筋肉は徐々に緩み、もとの表情へと戻っていった。
「そのような顔をするな」とルシウスは彼女の手を離して、誇らしげな響きを持たせている。
ル「君は''こう''されて当然の人間なのだ。それをも知らず、君に無礼を働くものがなんと多いことか」
『私が……純血だからです？』と彼女は、少し間をあけて、綺麗な笑みをルシウスに向けていた。
心をひんやり握り締めるような、あのゾッとするほど美しい微笑み。
その微笑みの中に垣間見える眼光の鋭さが、彼の言葉を少しだけ止めた。
ル「……勿論だとも、君は、ブラック家の者として生きる為に''必要な授業''を幾つか受け損ねたようだ」
「ブラック家でありながら──ああ、なんと不幸なことか」とルシウスは、彼女から目を離して、店主に目を向け始めている。
彼女の顔には微笑みが浮かび上がっていたけれど、明らかにルシウスに対する不快感を示したようなものであることを、僕は分かった。
そうして、動物のように光る眼でじっと彼を見つめている。
彼女とルシウスとの間には、確かに何らかの探り合いが行われているのは、すぐにでも分かった。
しかし、それは第三者からの介入を決して許すまじ、というような他の者からの侵入を一寸も許していない。
例え、マルフォイであっても侵入は許されていないだろう。
─────────ヘカテ
彼女の本質をついている言葉であると、僕はこの時ばかりは強く思った。
ル「さて、ボージン君、今日は買いに来たのではなく、売りに来たのだよ」
ボー「売りに……ですか？」
「魔法省が、抜き打ちの立入調査を仕掛けることが多くなった」と、あいつは、内ポケットから羊皮紙の巻紙を取り出し、店主が読めるように広げる。
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ナタデココ(プロフ) - 確か最後にクィリナスが登場してたような気がするんですけど……… (2023年2月13日 1時) (
レス) id: bb115dbd7a (このIDを非表示/違反報告)
ナタデココ(プロフ) - あの！今ある場面を探してて上級生の女の子達にロックハートがどうちゃらこうちゃらで絡まれててセブルス登場して口論になる場面ってありませんでしたっけ？あるなら何話か教えてください🙏。この作品じゃなかったらどの作品が教えてくれませんかね？……… (2023年2月13日 1時) (レス) id: bb115dbd7a (このIDを非表示/違反報告)
白眉(プロフ) - セブ推しさん» 嬉しいです！頑張っていきます！ (2022年4月7日 7時) (レス) id: 1c6ab8c3e1 (このIDを非表示/違反報告)
セブ推し - めちゃくちゃ面白いです！！ずっとキュンキュンさせてもらっています！これからも頑張って下さい！ (2022年4月3日 21時) (レス) id: 812d6fc9b4 (このIDを非表示/違反報告)
白眉(プロフ) - レイさん» ありがとうございます！頑張ります (2022年3月27日 16時) (レス) id: 1c6ab8c3e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白眉 | 作成日時：2022年3月5日 13時
