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緑色の競技用ローブを着込んで、箒を手にした数人がグラウンドに入って来るところであった。
ウ「そんなはずはない。 この競技場を今日予約しているのは僕だ。話をつけてくる！」
半ば怒りで歯ぎしりをしていたウッドは一直線にグラウンドに向かう。
怒りのため、着地で勢いあまって突っ込み気味になり、箒から降りるときも少しよろめいた。
無論、私もハリーも、フレッド、ジョージもウッドに続く。
「フリント！」と、ウッドはスリザリンのキャプテンに向かって怒鳴る。
性格の悪さが顔から滲み出ている意地の悪い顔をしたトロールが─────失敬、マーカス･フリントは私たちをせせら笑うようにして見ていた。
フ「スネイプ先生が特別に署名してくれた書面がある」
ウッドの言葉を先回りをして鼻先に突き出した書面をウッドは、顔をつけて何度も読み込んだようであった。
ウッドの汗がほんのりと書面に滲んでいる。
そうして何度も読み込んだ末に「新しいシーカーだって？」と言ったウッドの注意が逸れた。
ウ「どこに？」
大柄な六人のスリザリン選手の後ろから金髪の彼がパンジーの横で誇らしげにこちらを見ていた。
『ドラコ』と呟くと彼は優越感に浸るような表情を見せる。
「ルシウス・マルフォイの息子じゃないか」と言ったフレッドが、嫌悪感を剥き出しにした。
フ「ドラコの父親を持ち出すとは、偶然の一致だな」
フリントの言葉で、スリザリン・チーム全員がますますニヤニヤし、私はその手に握られているそれをじろりと見る。
『ニンバス2001……ルシウスさんか』
呆れ顔で言い、肩を竦めて少々小馬鹿にするようにして手をヒラヒラとさせても、スリザリン選手の顔は自慢げに広がるばかり。
広がらなかった者といえば、華奢な体格で私を見守るパンジーだけであった。
「旧型2000シリーズに対しても相当差をつけるはずだ。 旧型の''クリーンスイープ''に対しても」と言ったフリントは、''クリーンスイープ５号''を握りしめているフレッドとジョージを鼻先で笑う。
フ「''2001''がクリーンに一掃さ」
『失礼だよ、本当』といった私以外、グリフィンドール・チームは一瞬誰も言葉が出なかった。
そうして目の端に映るチラチラとしたものにフリントは目を向けて、得意げに笑い、冷たい目が二本の切れ込みのようになる。
フ「おい、見ろよ。競技場乱入だ」
ロンとハーマイオニーが、何事かと様子を見に、芝生を横切ってこちらに向かっていたのだ。
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ナタデココ(プロフ) - 確か最後にクィリナスが登場してたような気がするんですけど……… (2023年2月13日 1時) (
レス) id: bb115dbd7a (このIDを非表示/違反報告)
ナタデココ(プロフ) - あの！今ある場面を探してて上級生の女の子達にロックハートがどうちゃらこうちゃらで絡まれててセブルス登場して口論になる場面ってありませんでしたっけ？あるなら何話か教えてください🙏。この作品じゃなかったらどの作品が教えてくれませんかね？……… (2023年2月13日 1時) (レス) id: bb115dbd7a (このIDを非表示/違反報告)
白眉(プロフ) - セブ推しさん» 嬉しいです！頑張っていきます！ (2022年4月7日 7時) (レス) id: 1c6ab8c3e1 (このIDを非表示/違反報告)
セブ推し - めちゃくちゃ面白いです！！ずっとキュンキュンさせてもらっています！これからも頑張って下さい！ (2022年4月3日 21時) (レス) id: 812d6fc9b4 (このIDを非表示/違反報告)
白眉(プロフ) - レイさん» ありがとうございます！頑張ります (2022年3月27日 16時) (レス) id: 1c6ab8c3e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白眉 | 作成日時：2022年3月5日 13時
