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迫り来る太い枝。
ロ「えっと、バックってどうするんだったっけ？」
散々な目に遭ったせいで意味不明なことを言う親友R。
ハ「……本気で言ってるんじゃないよね？ ロン」
人知れず不安を覚える親友H。
『とにかく押せば、後ろに下がるかもしれない───これだ！』
自信満々に言ってワイパーを動かす阿呆。
クィ「早くなさい！ 何をやってるんですか、もう！」
大の大人が頬をぷりぷりとさせて、ヤキモキをする管理人。
そうして木の攻撃は止むことがない。根元が軋み、追い打ちをかけるようにして伸びあがった攻撃を仕掛けてくる。
『と、とにかく！ 落ち着け！』と、やっとのことでワイパーを止めて、今度はクラクションを鳴らす。
プッ、という音が辺りに響き下にいたクィリナスが一寸ばかり飛び上がるのが見えた。
ロ「落ち着くのは、君だろ！ A！ ちょっと待ってて、あと少しで思い出すところなんだから」
『こちとら時間が無いんだぞ』
ハ「みんな、時間が無いんだよ」
ハリーの汗が額からまぶたに流れ落ち、真珠のようにぶらさがっている。
車の上部分に攻撃が降ってきて、少し凹んだと同時に私の頭も少し打たれ『痛ってぇ！』と頭を押さえた。
車が待ちきれないとばかりにエンジン音を鳴らして、まるで急かしているかのようにプシュープシューと鳴らしていた。
『痛っ！』
両手で頭を押さえて上半身がロンの方に傾く。
ロ「ちょっと待ってて─────」
ドンッ
真剣に考えていたロンに体があたり、ロンの体が右へとよろめく。
ロ「ちょっと！ 今、必死に思い出してるんだぞ！」
『こっちだって必死にバックの方法を探ってるんだぞ！』
「なんだと！」と、ロンは私の上半身をハリーの方に押し、私の右手が変なレバーを引いた。
途端に待ってましたと言わんばかりに車は後ろに勢いよく下がり始め、木の側から離れようとすると、根元が軋み、根こそぎ地面を離れそうに伸び上がって追い討ちを掛けてきた。
しかし、車の方が一枚上手で車が地面に着いた時には、私たちはホッと安堵の声を誰もが洩らす。
「まったく」と、ロンが喘ぎながら言った。
ロ「危ないところだったぜ。よくやったよ、車よ」
しかし、車の方はこれ以上はもうたくさんだとばかり、ガチャ、ガチャ、ガチャと三回短い音を立て、ドアが開く。
座席が横に傾くのを感じ、気づいたときには湿った地面の上に投げ出され伸びていた。
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ナタデココ(プロフ) - 確か最後にクィリナスが登場してたような気がするんですけど……… (2023年2月13日 1時) (
レス) id: bb115dbd7a (このIDを非表示/違反報告)
ナタデココ(プロフ) - あの！今ある場面を探してて上級生の女の子達にロックハートがどうちゃらこうちゃらで絡まれててセブルス登場して口論になる場面ってありませんでしたっけ？あるなら何話か教えてください🙏。この作品じゃなかったらどの作品が教えてくれませんかね？……… (2023年2月13日 1時) (レス) id: bb115dbd7a (このIDを非表示/違反報告)
白眉(プロフ) - セブ推しさん» 嬉しいです！頑張っていきます！ (2022年4月7日 7時) (レス) id: 1c6ab8c3e1 (このIDを非表示/違反報告)
セブ推し - めちゃくちゃ面白いです！！ずっとキュンキュンさせてもらっています！これからも頑張って下さい！ (2022年4月3日 21時) (レス) id: 812d6fc9b4 (このIDを非表示/違反報告)
白眉(プロフ) - レイさん» ありがとうございます！頑張ります (2022年3月27日 16時) (レス) id: 1c6ab8c3e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白眉 | 作成日時：2022年3月5日 13時
