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「これ、あげる」と言ったハリーは、ジニーに向かってそう呟くと、本の山をジニーの大鍋の中に入れた。
ハ「僕は、自分で買うから────」
呆気にとられる客の声と、まだクィリナスとロックハートの会話が続いているのが聞こえる。
「いい気持ちだったろうね、ポッター」というせせら笑う声がハリーに冷たく向けられたのを感じた私は、肩を竦めた。
身体を起こすと、いつもの薄ら笑いを浮かべているドラコ・マルフォイと真正面から顔が見ている。
ド「有名人のハリー･ポッター、ちょっと書店に行くのでさえ、一面大見出し記事かい？」
「ほっといてよ。 ハリーが望んだことじゃないわ！」と、ジニーが一歩前に出ていがみ合う。
私がこの世界に来て初めて聞いたジニーの声は、撲りつけるような力強いものであった。
「ポッター、ガールフレンドが出来たじゃないか！」と、ドラコが気取って言う。
『やめろよな、そんなにガールフレンドが欲しいような口ぶりをするなら、ドラコのガールフレンドになってやろうか？』
私はひやかすように 肘 でドラコの脇腹を突いた。
ド「変なこと言うな」
『なら君もそんなこと言うなよ、一緒だろ、君が今さっき言ったことと……だよね、ジニー』
彼女に目を向けると、真っ赤にして下を向いた。
ド「君、嫌われてるんじゃないか？」
『おいおい、君、分かってないな』と私は、ドラコの肩に手を置いた。
『あれは好かれてるって証拠』
そのときロンとハーマイオニーが、ロックハートの本をひと山ずつしっかり抱えて、人混みを掻き別けて現われる。
ハー「A！あなた何やってるの？ 大騒ぎよ！ ヘカテと男がどうって────」
ハーマイオニーは、そこまで言って私の隣にドラコがいるのを確認して、「最悪」という字が刻み込まれているような皺を鼻の頭に寄せる。
「なんだ、君か」と言ったロンは靴の底にくっ付いた不快なものを見るような顔でドラコを見た。
ロ「ハリーがここにいるのを驚いたって訳か」
ド「ウィーズリー、君がこの店にいるのを見てもっと驚いたよ。そんなにたくさん買い込んで、君の両親はこれから一箇月は飲まず食わずだろうね」
『おい、ドラコ！』
彼の言葉にロンは、ジニーと同じくらい顔を真っ赤にして、ドラコに向かっていこうとするロンをハリーとハーマイオニーとで何とかおさめる。
「ロン！」と、ウィーズリーおじさんが、フレッドとジョージと一緒にこちらに来ようと人混みと格闘しながら呼び掛けた。
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ナタデココ(プロフ) - 確か最後にクィリナスが登場してたような気がするんですけど……… (2023年2月13日 1時) (
レス) id: bb115dbd7a (このIDを非表示/違反報告)
ナタデココ(プロフ) - あの！今ある場面を探してて上級生の女の子達にロックハートがどうちゃらこうちゃらで絡まれててセブルス登場して口論になる場面ってありませんでしたっけ？あるなら何話か教えてください🙏。この作品じゃなかったらどの作品が教えてくれませんかね？……… (2023年2月13日 1時) (レス) id: bb115dbd7a (このIDを非表示/違反報告)
白眉(プロフ) - セブ推しさん» 嬉しいです！頑張っていきます！ (2022年4月7日 7時) (レス) id: 1c6ab8c3e1 (このIDを非表示/違反報告)
セブ推し - めちゃくちゃ面白いです！！ずっとキュンキュンさせてもらっています！これからも頑張って下さい！ (2022年4月3日 21時) (レス) id: 812d6fc9b4 (このIDを非表示/違反報告)
白眉(プロフ) - レイさん» ありがとうございます！頑張ります (2022年3月27日 16時) (レス) id: 1c6ab8c3e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白眉 | 作成日時：2022年3月5日 13時
