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ロ「なあ、A、分かっただろ？スネイプの話を聞かされる僕らの気持ちが」
『あ、あー』と視線を逸らして、空虚な言葉を洩らしていると隣でハリーが「違いない」と小さく笑った。
『ま、今後は控えるとするよ』
私は肩を竦めて、飄々と笑う。
すると、意気揚々とした謎の声が書店の中で響き渡り、私達四人は、すぐさま笑うのをやめて、状況を確認した。
「そこの君─────そう君さ」というロックハートは、私の方を指さして、こちらに近づいている。
ギルデロイ・ロックハート。
自分自身の大きな写真がぐるりと貼られていて、人垣に向かってその写真がいっせいにウインクし、輝くような白い歯を見せびらかしている。
ロックハートは、瞳の色にぴったりの忘れな草色の青いローブを着ていた。波打つ髪の毛に、魔法使いの三角帽を小粋な角度で被っている。
私は、蒼い顔をした。
気の短かそうな小男がその周りを踊るように動き廻って、大きな黒いカメラで写真を撮る。
目が眩むようなフラッシュを焚くたびに、紫色の煙が上がっていた。
ギ「そう、美しい''お嬢さん''」
私は、顔を蒼くさせたあと、ドキリと少しばかり心臓が飛び跳ねた。
なぜ分かったのだろうか？ 男の子とばかり間違われる私をなぜ女の子であることが分かったのだろう？─────最悪だ。
私が自分を指さすと、ロックハートはゆっくり頷いた。
額の所には油汗がにじみ出ていた。触れてみたら氷のようだろうと思われる程の青白い冷たさが生え際をかけて漂っていた。
ギ「お嬢さん、お名前は？」
そう白い歯を覗かせる彼に私は、訝しげな目を向けて、ハリーとロンの後ろに隠れる。
明らかな警戒心を示しても、彼は引き下がるような素振りを見せない。
そうして「ブラック様は大変だな」とでも言うような目で、迷惑げにハリーとロンは、私に目配せをする。
『え、ええ、何でしょうか』
その口調には、不愉快そうな心持ちが滲んでいた。
ギ「君、そう恥ずかしがらずとも─────」
彼の目がやっと私から離されて、私の前にいやいや立ちはだかるハリーの方をじっと見つめた。
「もしや、ハリー･ポッターでは？」と言った彼の言葉は、やけに嫌な高揚感を含んでいる。
興奮した囁き声があがり、書店がざわめいては、人垣がぐるりと私達の逃げ場を防いだ。
ハ「ちょ、A……君のせいで」
ギ「A─────！ああ、君がそうなのか！A･ブラック。予言の子だね？」
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ナタデココ(プロフ) - 確か最後にクィリナスが登場してたような気がするんですけど……… (2023年2月13日 1時) (
レス) id: bb115dbd7a (このIDを非表示/違反報告)
ナタデココ(プロフ) - あの！今ある場面を探してて上級生の女の子達にロックハートがどうちゃらこうちゃらで絡まれててセブルス登場して口論になる場面ってありませんでしたっけ？あるなら何話か教えてください🙏。この作品じゃなかったらどの作品が教えてくれませんかね？……… (2023年2月13日 1時) (レス) id: bb115dbd7a (このIDを非表示/違反報告)
白眉(プロフ) - セブ推しさん» 嬉しいです！頑張っていきます！ (2022年4月7日 7時) (レス) id: 1c6ab8c3e1 (このIDを非表示/違反報告)
セブ推し - めちゃくちゃ面白いです！！ずっとキュンキュンさせてもらっています！これからも頑張って下さい！ (2022年4月3日 21時) (レス) id: 812d6fc9b4 (このIDを非表示/違反報告)
白眉(プロフ) - レイさん» ありがとうございます！頑張ります (2022年3月27日 16時) (レス) id: 1c6ab8c3e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白眉 | 作成日時：2022年3月5日 13時
