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『いい？クィリナス……教授に今日のことを言うなよ？』
私はさっきの発言を聞こえてなかったという感じで後ろを振り向くと、いつもと変わりないクィリナスが面倒くさそうに視線を逸らした。
『なっ……クィリナス、頼むよ……今日のことを知られたら、教授に殺されるかもしれない！もしくは───』
クィ「うるさいですよ、まるで野蛮人みたいです」
クィリナスの刺がある言葉に私は、口をへの字に結んで、じっと押し黙る。
クィ「少なくとも''言いません''よ」
『含みがある言い方は、嫌いだな』とじろりと見つめてやると、彼は肩を竦めて不服げな態度を見せた。
私達は丁度、魔法動物店を過ぎたところまで来ていた。魔法動物店の向かいは、フローリッシュ・アンド・ブロッツ書店だ。
私はこれから起こることに頭を働かせると後ろを歩いていたクィリナスの目の前に立ちはだかった。
いきなり立ち止まるものだから、クィリナスは少し驚いたように「な、なんです？」と上擦ったような声を出した。
『君は、少しその辺を歩いてきて欲しいな』
クィ「厄介払いという訳ですか……」
『話が早くて助かるよ、まあ、少し用事があるもんでね』と狡猾に笑う私の方をちらりと見ては、返事をせず、さっさと書店の方とは違う方を歩き出した。
その後ろを姿が人波に消えていくまで見つめて、彼の姿が消えた辺りで私の足は、書店の方に向いていた。
書店に向かっていたのは、勿論のこと、私だけではなかった。
傍まで来てみると、驚いたことに黒山の人だかりで、店の外で押し合い、へし合いしながら中に入ろうとしている。
上手いこと人を避けて、書店の中に足を踏み入れると上階窓に掛けられて大きな横断幕に目を向けた。
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ギルデロイ・ロックハート
自伝 ''私はマジックだ''
本日午後12:30〜4:30
『何が''私はマジックだ''だ。いんちき野郎め』
呆れた顔で小さく呟くと、隣にいたくしゃくしゃ髪の男の子が、くるりと振り向いた。
ハ「心の声が漏れてるよ、A」
『あ……ハリー』と私は、''しまった''という顔をすると、彼はにこやかに笑って、その後ろからロンとハーマイオニーが顔をひょいっと出した。
ハー「A、いい？''彼''は、いんちき野郎じゃないわ。本当に素晴らしい人で───形容しがたい程の凄いお人なのよ！」
『あ、あー……ダンブルドアよりも？』
ニヤニヤと笑いながら問いかけると、彼女は「意地悪ね」と言って、非難した目を向けた。
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ナタデココ(プロフ) - 確か最後にクィリナスが登場してたような気がするんですけど……… (2023年2月13日 1時) (
レス) id: bb115dbd7a (このIDを非表示/違反報告)
ナタデココ(プロフ) - あの！今ある場面を探してて上級生の女の子達にロックハートがどうちゃらこうちゃらで絡まれててセブルス登場して口論になる場面ってありませんでしたっけ？あるなら何話か教えてください🙏。この作品じゃなかったらどの作品が教えてくれませんかね？……… (2023年2月13日 1時) (レス) id: bb115dbd7a (このIDを非表示/違反報告)
白眉(プロフ) - セブ推しさん» 嬉しいです！頑張っていきます！ (2022年4月7日 7時) (レス) id: 1c6ab8c3e1 (このIDを非表示/違反報告)
セブ推し - めちゃくちゃ面白いです！！ずっとキュンキュンさせてもらっています！これからも頑張って下さい！ (2022年4月3日 21時) (レス) id: 812d6fc9b4 (このIDを非表示/違反報告)
白眉(プロフ) - レイさん» ありがとうございます！頑張ります (2022年3月27日 16時) (レス) id: 1c6ab8c3e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白眉 | 作成日時：2022年3月5日 13時
